東京大学の附置研究所の一つである
先端科学技術研究センター(通称:先端研)の
ボード会議に出席し、年に一度、
所長の神崎亮平先生から活動報告を伺って意見交換の後、新たに整備された
「生命・情報科学若手アライアンス」の研究室、実験室の見学をしてきました。
かつて巨大な低温室として放置されていたスペースを整備し、「計測生命科学、計算生命科学、データサイエンス、AIを融合させ、現代生命科学における大課題の鍵となる研究プロジェクト(HPより)」を展開するためのオープンラボラトリーとして立ち上がっています。(画像はHPより拝借)
こちらは合成生物学の谷内江 望 准教授によるご自身の研究についての説明。
デスクスペースやウェットベンチもウッディにまとめられています。
自分がラボを立ち上げた20年前には、日本でこういうウッド系のベンチは無かったのですよね……。もう一度、できるものなら今、実験室をデザインしたいです。(以前に読んだ隈研吾の本に「人間の最後の欲望は<建築欲>」とありましたが、実感できる年頃になった気がします。)
先端研で良いなぁと思う点は、素晴らしいサイエンスはもちろんですが、バリアフリーについての研究や実践的取り組みを推進していること。例えば、
「インクルーシブデザインラボ」などがその象徴。あと、毎月月末金曜日の17:30-18:30の1時間のみ行われる交流会(お酒付き)も。こういう催しは二十歳未満の学部生が多いキャンパスでは難しいのですよね……(個人的には、飲酒可能年齢を選挙権に合わせて18歳に下げて欲しいと思います)。