12月9日、朝は仙台市内で初積雪となりましたが、川内萩ホールのある建物の大会議室で開催された読売新聞社X東北大学コラボ「市民のためのサイエンス講座」で自閉症についてのお話をしました。他には生命科学研究科の谷本拓先生と、加齢医学研究所の瀧靖之先生がご登壇。新聞に告知記事が載ってすぐに応募申し込み多数となったので、本ブログではご紹介せず。市民(年齢層高め)の方々の関心の高さが感じられます。残念ながら萩ホールが改修工事に入っていたため、大きな会場が使えず、200名の会場はびっしりでした。
私が最初の登壇者だったので、東北大学の脳科学の層が厚いことについてもご紹介。谷本先生は、昆虫の賢さについてのイントロで動画を多数使われてわかりやすく、さらに瀧先生は生涯健康でいるために脳科学の観点からはどのようなことに気をつけるべきかなど、市民のニーズに合ったお話でした。
今回は瀧先生の「楽器演奏が良い」ということにつなげて、田原さえ氏による電子ピアノによる演奏も。こういうプログラム構成も素敵ですね。
終了後に読売新聞東北総局の若い記者さんたちと意見交換をしましたが、告知記事を書いた記者さんは「自分の記事で申込者が殺到して、初めて、書いたものが読者に伝わっていることを実感した」と話していました。そういう感覚を得ることができたのは何よりでした。
まぁ、そのために新聞購読者という年齢高めの聴衆になってしまうことは致し方ありませんね。とりあえず、今回はハコが小さかったのでどうしようもないのですが、大学における市民へのアウトリーチ活動において、どのあたりに訴求するのかなどは大きな課題と思っています。