第11回ルートヴィッヒ・ボルツマン・フォーラムに登壇してきた

「ボルツマン定数」などに名前を残すオーストリアの科学者ルートヴィッヒ・ボルツマンの誕生日を記念して行われている「ルートヴィッヒ・ボルツマン・フォーラム」に呼ばれました。
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エントロピーの概念などを打ち出した物理学者・数学者であるだけでなく、ボルツマンは非常に多才な方であったと、コーディネータのゲルハルト・ファーソル博士からの紹介がありました。ゲルハルト博士はボルツマンの孫にあたる方です。また、ボルツマンは自分の妻も含めて、女性科学者の支援者であったとも。
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ファーソル博士はケンブリッジ大学やトリニティ・カレッジで合計12年過ごされたとのことで、その紹介スライド。数々のノーベル賞学者を輩出しただけでなく、ニュートンや『プーさん』の作者であるアーサー・ミルンもトリニティ・カレッジの出身。加えて、『ロリータ』のウラジミール・ナボコフも! 実は、ボストンでのプチ・サバティカルの間、住んでいたのが、ナボコフが滞在していた当時にはホテルであったアパートでした
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光栄なことに講演者には2015年にノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章先生も。Japan-Austria 1869-2019のロゴは日の丸とオーストリア国旗の赤白ストライプをデザインしたもののようです。
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株式会社NTTドコモの取締役常務執行役員である中村 寛氏のご講演は5Gについて。イメージ動画など満載。(フルバージョンの動画はこちらのYouTubeを
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最後のスピーカーはインスブルック大学のペーター・ツォラー博士で、量子コンピューティングについて。低温の原子を使って動かすことを目指しているとのこと。
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私のファーソル先生のすぐあとで、「父加齢による子どもの発達障害リスク」に関して話しました。ちょうど、その主なデータはbioRxivに上げたところでした。このプロジェクトはちょうど震災後に立ち上げたので、かれこれ7年ほどかかったことになります。これからさらに本投稿に向けてブラッシュアップします。ボルツマン先生をリスペクトして、bioRxivに上げていないデータである母子分離超音波発声の「エントロピー解析」についても紹介しました。

初めて訪れたオーストリア大使館は元麻布の閑静な住宅街にあって、麻布十番エリアから歩いて行く間、すでにオープンカフェを開いているお店もあって、お洒落な東京の雰囲気を少しだけ味わいました。


by osumi1128 | 2019-02-23 15:34 | サイエンス

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