大学入試ほか
2006年 02月 27日
今年は雪にもならず、雨もたいしたことなく、本当に良かった。
入試というのは大学にとって最も大切な行事の一つである。
これから育てるべき人材をどのように選別するかという大問題だ。
今年から、いわゆる「ゆとり教育世代」が入ってくること、全国の大学の定員と志望者数が同じになって、平均すれば競争率1倍になること、などなどが問題とされてきた。
実際に現場に当たった方達はどのような印象を持っているだろうか?
今年の義務は「面接予備員」だった。
医学部では10年弱前から入試に「面接」を行っているのだが、今年は自分では実際には担当しなかった。
本当は12:30から16:30過ぎまで拘束されると思っていたのに、「予備員」であることは行ってみて分かった。
予想外の午後の時間ができたので、気になっていた論文の原稿を書いてみた。
他のこと(例えばオフィスの片付けなど)をしても良かったのだが、とにかく「早く出さないといけない論文だなあ・・・」と思っていて、筆頭著者から上がってくる原稿を待っていられなかった次第。
常に「自分で書く」と決めている先生は良いのだが、私の場合、これまでは少なくとも学位にからんだ論文は筆頭著者の原稿を待つことを原則としていた。
私自身はそのように育ち、その方が教育的だと思うからだ。
しかし、ここ最近になって、この方針を変えるべきかと考えている。
皆それぞれ向き不向きもあり、好き嫌いもある。
原稿が来るまでじっと待つよりも、ボスがより関わる形で論文を仕上げる方が、より長い経験を生かしたものになり、お互いハッピーではないか。
筆頭著者の人も、自分がその立場になったときにはじめて苦労すればよい。
論文を書くより他に必要なスキルはいろいろある。