飯村忠浩先生に特別講義に来て頂きました

今年の3月より母校の北海道大学歯学研究院に異動された飯村忠浩教授に、毎年行っている歯学部学生対象の「人体の発生」最後のコマの特別講義に来ていただきました。

飯村先生が北大から東京医科歯科大学の大学院に進学された頃に、私は助手をしており、さらに1996年6月から私の出身教室の助手になられたので、少し重なっているというご縁があります。

その後、マルセイユ発生生物学研究所のOlivier Pourquire先生のところに留学され、ラボが米国のStowers研究所に異動したことに伴いカンザスシティに移られ、帰国後は2013年から今年の2月まで愛媛大学に在籍されていました。

「歯学部の学生さんをエンカレッジして下さい!」とお伝えしており、熱意のこもった講義をして頂きました。いくつかピックアップしておきます。
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もともとは硬組織の生化学がご専門でしたが、留学先が発生生物学の大御所。留学時代のNature論文は、発生生物学の教科書『ギルバート発生生物学』に引用されています。
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帰国後、理化学研究所、脳科学総合研究センター(当時)の宮脇先生のところに移られて、イメージング関係の研究もされました。
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愛媛大学では硬組織関係の研究に原点回帰。
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このスライドの一番左、『口腔生物学序説』を書かれた荒谷真平先生は、東京医科歯科大学から東北大学に歯学部設立するのにご尽力された方です。

私自身、毎年歯学部の学生さんに「皆と同じ人生でなくても良い」ことを伝えようとしていますが、後に続いてくれる若い方がいることを信じます。

by osumi1128 | 2019-07-20 09:21 | ロールモデル

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