仙台の秋の風物詩となった全日本大学女子駅伝ですが、昨日、第37回大会が開催され、愛知県の名城大学が2時間04分34秒で3年連続4度目の優勝を勝ち取りました。2区を走った高松智美ムセンビさんの8人抜きトップ奪回、その他、4区区間賞の山本有真さんも素晴らしかったですね。その名城大学と本学が包括連携協定を結ぶことになり、今朝から記者会見でした。
画像は本学の大野英男総長と、名城大学の小原章裕学長による調印後の握手の様子です。
名城大学は1926年に「名古屋高等理工科講習所」を前身として開設され、「穏健中正で実行力に富み、国家、社会の信頼に値する人材を育成する」ことが立学の精神とのこと。本学の「実学尊重」の理念とも相通じるところがありますね。ものづくりが盛んな愛知県に位置し、9学部、10研究科を擁し、学生数15,000名の、中部圏最大規模を誇る文理融合型の総合大学です。直近では2019年のノーベル化学賞受賞者の一人が、
吉野彰教授。
本学との関係について、歴史を振り返れば、東北大学の教員であった田中壽一先生が創設者。名城大学の終身教授となられている
飯島澄男先生(カーボンナノチューブの発見でノーベル賞候補者)も東北大学に学びました。また、名城大学の学生さんはボラティア活動で、何度も気仙沼や陸前高田に来ていただいているとのこと。
包括連携としては、まずは災害科学を軸とした学術連携が予定されています。今月も台風や大雨による災害が各地で大きな被害をもたらしましたが、土木工学の中で、河川工学の分野で名城大学が、地盤工学の分野で本学が、互いの強みを活かし、さらに情報科学、計算科学、歴史学等も含めた学際融合的な連携を推進することにより、「豪雨災害に対する防災・減災パラダイムの転換」を図ることを目標としています。
さらに中長期的には、南海トラフ巨大地震等に対する備えとして、災害医療や復興支援、行政支援、企業BCP等も巻き込んだ連携が計画されています。
良い人材交流、共同研究等に繋がることを願います。