APUに行ってきた

初めて降り立った大分空港、初めて訪れる別府、そして初めて立命館アジア太平洋大学(APU)を訪問しました。
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事前に『混ぜる教育』(崎谷 実穂 (著), 柳瀬 博一 (著), 糸井 重里 (その他)、日経BP)で予習してありましたが、留学生比率50%の大学は種々の観点で興味深いものがありました。

例えば、ヘッドクォーターの建物の学長執務室等があるフロアのエレベーターホールには、こんなインスタ映えしそうなスポットが……。
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実際、母校を訪れた卒業生たちも、ここで記念写真を撮るそうです。

出口治明学長にご挨拶後、まずご著書『座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 (角川新書)』にサインを頂きました。ちなみに、生協には学長の書籍コーナーがありました♬ 広いお部屋に多数の書籍の山が林立する学長執務室は圧巻です。
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キャンパスツアーをガイドしてくれたのは二十歳の学生さん2名。必ず日本人学生と留学生をペア(人数によって+α)にするそうです。
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東北大学附属図書館長として、APUの図書館のサービス部門の充実は興味深いものがありました。例えば「Writing Center」では、学生さんがレポートを書くときに、文法のチェックなどをしてもらえます。奥の方の「FIX講座」というのは有料サービスで、学習支援系の企業とのコラボで、基礎的な学力の支援を行うようです。種々の案内が日英併記ではなく英語のみ、というのも、印象的でした。
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図書館が各地にあるAPUの同窓会を「見える化」する機能を持っているという点も興味深いと思いました。下記のコーナーには、タッチパネルのモニタで各同窓会(チャプター)の活動を紹介していたり、同窓生から寄付された書籍が並べられていました。
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また、就職支援という点では、図書館に多数の就職先候補となる会社の社史や関連書籍がまとめられたコーナーもありました。同様のサービスは種々の大学でもあるのでしょうが、それが「ライブラリー」の中にあるというのが、動線等の観点から面白いと思いました。

また、色々な国の新聞が置かれたコーナーも、一面にどんな記事がどんな風に掲載されるのかという意味でグローバルな環境となっていますね。
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3000名の学生さんが1つのキャンパスにいるので、学習コーナーも色々な種類があって充実していました。グループ学習ができるエリアもあれば、個室となっているところ、ビデオ視聴コーナーなども。街から隔離されたキャンパスなので、その中で学生さんたちがリラックスできることも大切ですね。
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もちろん、各種のクラブ活動、サークル活動も盛んとのこと。さらに「マルチカルチュラルウィーク」として各国の本格的なイベントも開催されているようです。
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続いてご案内頂いたのは学生寮。こちらでは「APハウス」と呼ばれており、新入の留学生は全員、日本人学生は希望者から空き状況に応じて抽選で入寮できるとのこと。キャンパス内に2つの大きな建物があり、約1000名が収容されており、寮のエリアから講義棟まで、朝の時間帯などは大量の移動となるそう。

この日はAP IIの建物を見せて頂きました。ホールには卓球台やビリヤードプールも。この画像には見えませんが、畳のエリアもありました。
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部屋の作りは一人部屋か二人部屋の個室が廊下を挟んで並んでおり、フロアごとにキッチン・ダイニングスペースがあるようです。こちらは二人部屋の画像。隣の部屋とは引き戸で区切ることもできます。ドアも2つあります。一人部屋にはトイレがあるので、その分居住空間は狭くなります。シャワールームはフロアごとだったかと(うろ覚え)。お風呂は建物全体で1つ。女性用と男性用は別の建物に。
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建物には自動販売機(簡単なスナック用のものもあり)の他、小さなコンビニ的売店などもありました。また、学生の多いシーズンにはフードトラックも来るとのこと。週1回は八百屋さんのトラックも。

見学を終えて、お昼は出口先生、副学長の先生他とご一緒にカフェテリアで頂きました。学長がカフェテリアでお客さんとご飯を食べている姿を学生さんが見られる、というフラットさがAPUですね。
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ちょうど広報チームが入試パンフレット用だかの取材を行っていました。広報としては、学長室という学長直下の部署に4名(うち英語ネイティブ1名)と、Admissions Office(国際)の外国人4名が協力して臨んでいるとのお話でした。そういう体制が取りやすい環境は素晴らしいですね。
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種々のお話を事務局部長・学長室長、事務局次長の方から伺い、大分空港へ。お土産コーナーにはAPU20周年を記念したグッズのコーナーがありました。
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世界の出口カレー」も売っていました!(右側に積み上げられている箱)

ちなみに、APUは気仙沼市と連携しています。気仙沼から宮城県内にいくつかカフェを展開されている小野寺靖忠氏(オノデラコーポレーション専務取締役)や千葉貴弘氏(KRA Kesennuma Reconstruction Association代表)との対談企画があったことを、ごく最近に知りました。さらにご縁を感じた次第です。


また次の機会があることを楽しみにしています♬ この日ご一緒だった日経BPの松平さん他とともに出口学長と記念撮影。
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by osumi1128 | 2020-02-11 11:10 | 図書館

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