もやしもん
2006年 03月 14日
小柴先生のお弟子さんで、地球内部の放射性元素からの反電子ニュートリノを世界で初めて観測した方である。
4月からは高エネ研に移られるというのはとても残念。
生物系では、プロスタグランジンの研究で成宮周先生(京都大)と、オートファジーなどの細胞内小器官の研究で大隅良典先生(基生研)が受賞された。
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今朝オフィスに行くと机の上にプレゼントがあり、「ああ、ホワイトデーだから※だ」と思って中身を見ると「もやしもん」(石川雅之著、イブニングKC、講談社)というコミックが2冊。
以前、学生さんと夕ご飯を食べに行ったときだったかに話題になり「是非読みたい!」と話したのを覚えてくれていたらしい。
※2月14日には研究室女性一同でチョコレートを贈っていることのお返し。
ずっと昔に「動物のお医者さん」という漫画があって、獣医学科系の研究ネタを用いていたが、「もやしもん」は農学部ネタである。
沢木惣右衛門直保という名前の主人公は麹屋の生まれで「菌が肉眼で見える」という不思議な能力を持つという設定になっており、「アスペルギルス・オリゼー」とか「ラクトバチルス・ガゼイ」などなど、いろんな菌のキャラクターが、「菌の立場」で描かれているのが面白い。
ちなみに「もやし」とは種麹のこと。
発酵や醸造に興味のある人、発酵食品などの食べ物が好きな人にはとくにお勧め。
登場人物の女性3人が非常にユニークかつ魅力的で細かい服装がよく描かれているのに対して、男性陣は皆どこかズレがキャラだが、これはこれでよし。
物語は沢木が農大に入学するところから始まるのだが、2巻終わっても2ヶ月くらいしか経っていないような気がする。
東京農大をモデルにしているのかどうか、どなたかご存じ?
Wikiにも出ていなかったので。