採血三昧
2006年 05月 16日
午前、午後、ラットの腹大動脈から血液を採取するという実験。
私はこの技術に関して日本中で一番上手いと信じている(あまり役に立たないけど)。
自分が採血されるのは大嫌い、というよりも、低血圧で時間がかかって気分が悪くなってしまうのだが、ラットのお腹をさばくのは20年のキャリアがある(年齢がばれますね)。
先日、ペン太さんのところのエントリーで実験技術について書かれていたが、私は術野(もしくはワークエリア)が美しいことは技術の証、であると思う。
(そう言う割には、オフィスではどんどんエントロピーが増大しているのだが・・・)
前の前のラボでは、胎児培養の培養液として用いる血清を調整するために、ほとんど毎週のように50匹以上のラットを数人で採血していた。
それは大変だなあとずっと思っていて、半独立の前のラボに移ったときに、ラット血清のカスタムオーダーを、とある動物業者に委託するように話を付けた。
そうなると、ほとんど自分の手を汚さずに、FCSなどと同じ感覚でラット血清も使えるのはよいのだが、本当は動物の尊い命を使っているということも、ときには思い出すべきだと考える。
で、うちのラボでは、交配用の雄ラットを処分する際に、最後に血液採取して昇天頂くようにしており、ネズミを使うメンバーには参加してもらっている。
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さて、今日は餃子パーティー+石巻直送調査捕鯨ミンク赤身を賞味する会がこれから始まります。
ではまた画像でもアップしておきます。