幸せの数式
2006年 05月 27日
先日、数学科の友人Kさんを取材に仙台まで来られたのだが、生憎私は東京出張で会えなかった。
昨年、別件で仙台に来たとき、例のワインバーで数学科のKさん(ややこしいですね)を紹介したのがきっかけらしい。
(ちなみに、河北新報に書いた「ロボットは人か?」という議論をしていたときに、その横にいたのがこの記者のKさんである)
その記事のタイトルは『幸せの数式』。
いくつかの数式があり、例えば元宮崎銀行頭取の方の著書では「幸せ=財/欲望」。
欲望がふくらめばふくらむほど、財があっても満たされなくなる。
経済評論家の方は
幸福≒√(経済力x健康x人間関係)
このルートになっているところがミソで、経済力が2倍になっても幸福感は2倍にならない、というあたりを上手く表しているという。
で、友人Kさんのは
幸福=健康x(人間関係+仕事)
で、さらに「人間関係=大切に思ってくれる人の数」で「仕事=価値X時間」
価値は「雑用ならマイナス0.5、数学の研究なら5点」
記事ではさらに、大阪大学21世紀COEプログラムで社会経済研究所の方が行った「幸福の経済学」調査も紹介している。
日本で約4200人、アメリカで約5000人からの回答を元にした分析という。
経済的な幸福感は飽和するが、その飽和点は日本で世帯年収1500万円、アメリカでは20万ドル。
日本は都市をとるほど不幸せに感じる。
アメリカの学生の幸福感は低かったが、日本では職業別で学生がトップ。
なんとなく関連して思い出したが、隈健吾の本に「建築欲」というのが人間が一番最後まで持つ欲望だと書いてあった。
身体的な欲望が徐々に減っていくときに「建物」に対する執着が生まれる、という話だが、王侯貴族はそうかもしれないけど、普通の市民には当てはまらないかも。
友人Kさんは今マイナスの仕事が増えて幸福度が低い状態。
皆で美味しい物食べてお喋りして、ストレス解消してあげましょうね。