IUBMB共同参画シンポ無事終了!

今日のプレゼンの準備がなかなか終わらなかったということもあり、数日ご無沙汰してしまいました。
共同参画関係の英語に関してボキャ貧だったからです。
しかも、示そうとする資料が日本語のものしかなくて、英語に直すのに物理的にも時間がかかりました。

お陰様でIUBMBにおけるGender Equality Symposiumが無事に終わりました。
私が悲観的に予測していたよりは、はるかに多くの方々が来て下さったようで、準備した要旨の100部がなくなってしまったところをみると、それ以上に集まったのかもしれません。
もし参加者でこのブログを見ている方がおられたら、心から御礼を申し上げます。

IUBMBの第20回大会長である本庶先生にOpening Remarksをして頂きましたが、さらにIUBMB本体の現会長であるMary Osbornさんも来て下さり、一言ご挨拶だけと思ったら、最後まで聴いて下さいました。
メンターの重要性、親は初等教育の教師への働きかけなど、重要なポイントを再認識しました。

詳しくは分子生物学会のHPの方に掲載予定ですが、日本の現状、アメリカとカナダの例を知ることができ、活発な討論になって、終了予定の20:30を45分もオーバーして、それでも沢山の方々が残って下さっていたのが有り難かったです。
毎日新聞の京都支局からも取材に来て下さいました。

総合討論の最後の方で、北大のAさんが言われた比喩が(生物学者を対象とした場合に)含蓄に溢れていたので紹介します。
DNAの複製でleading strandはすーっとDNA合成されるのに対し、lagging strandは少しずつDNA合成される。でもどちらも結果としてDNA複製することには変わりがない。もしかすると、女性研究者はlagging strandの合成のように、少しずつ時間がかかるかもしれない。でもサイエンスに貢献していることには変わりない。(大隅意訳)


Aさんは「したがって、評価の際にも考慮が必要」ということを述べておられました。
評価の物差しはなるべく沢山必要だと思います。
人物の評価だけでなく、部局や研究組織の場合もそうだと思います。

*****
今日はシンポジウムの前に「キャリアフェア」という企画を見てきました。
バイオディスカバリー社というところのIさんが中心となって企画されていて、簡単なコーチングセミナーや、企業に就職した方の講演、出店している会社との面談コーナーなどがありました。
もっと人が集まっているかと思いましたら予想よりは少なく、でもこれは学会HPの不備などの問題もあるように思いました。

コーチングセミナーを聴いてみましたが、「履歴書や自己アピールは相手の気持ちに立って書きましょう」「面接は、日程伺いのメールのやりとりからもう始まっています。メールで人物が判断されるので、迅速に、誠意をもって、社会人としての対応をしましょう」というような話は、日頃自分が学生さんやポスドクさんに言っていることと同じだなあと感じました。
「じゃあ、今から二人組になって、面接担当者と応募者の役を演じてみて、どのように相手に伝わったかを評価してみましょう」というのは、参加型、「気づき」重視の、流行の教育学の手法ですね。

それで思いましたが、せっかくの国際会議だったのですから、「論文の書き方スキル講座」とか「プレゼンテーションスキルセミナー」などの企画もあれば良かったかもしれません。
まあ、大きな学会ですから、何から何までやろうとしても難しいことは確かですが。

*****
学会はまだ2日残っていますが、私は明日仙台に戻ります。
締め切りの過ぎた書類等が待っています(涙)。
あ、それだけではなくて、学生さんがnew dataがあるとメールで連絡してくれているので、それを見るのが楽しみです。
by osumi1128 | 2006-06-22 01:21

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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