第九の日
2006年 06月 25日
昨日(感覚的には)、大学の広報課やカフェWGの方々と打合せの会議があって、当初よりさらにあちこちの会場に映像配信する予定と聞いた。
そもそも、仙台放送など3社のTVクルーも来ることになっているし、岩手と八戸の会場とは「双方向」コミュニケーションするらしい。
どんどん大がかりな方向に進んでしまっているのだが、もう乗りかかった船なので仕方ない。
どんな仕掛けの会であるかによって、こちらのプレゼンや聴衆への質問の仕方なども変わるのだが、本当に直前までドタバタである。
ま、結局、京都の国際会議やらで事前準備は後手後手に回っているのではあるが・・・
一応、携帯端末から質問の投稿や、四択でどれにするかを投票できたりするシステムを組んだというので、それを使ってみよう、ということになっている。
(携帯を使わない方のためには、ファシリテーター→入力担当者が連携して投稿する)
私としては、カフェっぽくできたらそれで良かったのですが・・・
(今回は缶ジュースではなく、ちゃんとコーヒーが出ます。ただし、紙コップだけどね)
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で、一緒にカフェでトークする瀬名さんに近著の『第九の日』(光文社)を頂いたので、さっそく昨日と今日で読破。
著者による紹介はこちらの2006年6月16日をご参照あれ。
昨年『デカルトの密室』を頂いて、初めて瀬名さんの「ロボット小説」を読んだのだが、実はこの『第九の日』の中の「メンツェルのチェスプレイヤー」が連作の最初。
なるほど、そう思ってチェックすると、ケンイチの正体はぎりぎり最後まで分からないようにしてありました。
ロボットの「自由意志」がらみのテーマはこの中ですでに扱われている。
「モノー博士の島」や「第九の日」では、サイボーグやロボットと共存する近未来が描かれていて、なかなか考えさせられた。
カフェでは私は「脳をつくる遺伝子レシピ」というタイトルで話をするので、あんまり相手方の本を読んでしまうと、そちらに引きずられるかな?
打合せのときに見せたスライドよりも、もう少し専門的なものに変更しようと思案中。
とにかく、持ち時間20分というのはあまりに短い・・・
PS:でも、『第九の日』の帯にある「いま「物語」の力が世界を救う!」や「「心」は神の奇跡なのか?」はよいとして、「瀬名秀明、畢生の恋愛科学小説!」というのは、編集者さんが付けたんでしょうか?