神経科学学会サテライトシンポジウム
2006年 07月 18日
詳しくはこちらを参照のこと。
お陰様で、まだ梅雨が明けていなくて悪天候にもかかわらず、100名近くの方が参加して下さって、ポスター発表を含め大変盛況に終わることができたことを、オーガナイザーの一人として大変感謝しています。
また、企業展示についても、ブレイクの間に常に誰かが立ち寄っているような状態だったので何よりでした。
平安神宮会館というロケーションも、美しい日本庭園を眺められ一興でした(本日は仏滅だったので、予約が入っていなかったのがラッキーでした)。
日本の神経科学領域で、遺伝子改変マウスや特異的な薬物を脳の特定の領域に投与したラットなどをモデルとする研究は、ここ数年の間にどんどん人口が増えていると思われます。
神経科学学会本体でも、沢山のポスターやシンポジウムが並行して開かれてはいるのですが、こうして一同に介してのシンポジウムはまた別の良さがあると思いました。
行動解析は職人的で、まだキットの時代にはなっていません。
同じような実験を違うラボが行うと、結果が異なるというようなこともしばしば見られることから、もっと統一的でオートマティックに、人間の手を介さないで、ハイスループットに、客観的にできないか、という観点から、Intellicageという行動テストをホームケージで行うような装置を開発されたスイスの方のお話は、とても興味深いものでした。
どんどん新しい遺伝子改変マウスが作られている現状を考えると、作った研究者にとって興味のある表現型ではなかった場合にも、「脳科学方面なら、とりあえずこのテストバッテリー」というようなスクリーニングに使えるとよいでしょう。
その上で、より高度な手間暇かかる解析に進めばよいと思われます。
以前から気になることとして、マウスの行動テストは、「私がこんなテストを受けたら、パフォーマンスが悪いと判断されてしまう」というものだということがあります。
例えば、「空間学習」というパラダイムでよく使われるのが「モリスの水迷路」という課題で、マウスは不透明な水の入ったプールに入れられ、休める台がどこにあるのかを学習させられるのですが、たぶん間違いなく、私なら、まず水に入れられるだけで不安度が高まり、焦って泳ぎ回るだけで、きっと学習するなんてことはできないように思います。
このテストの結果が悪かったマウスをもって、空間学習能力が低い、と判断してよいものかということが気になります。
もっとマウスが楽しみながらできるような課題を考えてあげるべきだと思うのです。
相手がサルくらいになると、脳科学者たちは競って面白い課題を考えるのですが、現状はマウスの能力を生かし切っておらず失礼なのではないでしょうか?
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さて、サイエンスエンジェルについてのエントリーにコメントを頂いていますが、明日も学会で、一つシンポジウムをオーガナイズしていますので、本日はこれにて。














