Workshopが始まりました
2006年 07月 23日
シャワーを浴びて、7時半からの朝食前に翻訳作業。
Warm breakfastといっても、要するに、マフィンなどの他にスクランブルエッグとグリルドベーコンなどがあるだけなのだが。
あいにく今日も曇り。
8時過ぎにConference Centerに行ってインターネットにアクセスし、先のエントリーやメールチェックを済ませる。
さて9時からいよいよセッションが始まったが、昨晩来ていなかったstudentsもいるということで、再度一言自己紹介。
Schizophrenia Research Forumというウェブサイトを運営しているeditorや、「息子がschizophreniaです」というneurobiologyの教授の方もおられた。
自己紹介の一番最後は、ジムこと、かのJames Watsonで「かれこれ30年以上サマーコースに出ています」というジョークを言っていた。
26人のstudentsと最初のセッションの数人の講師が入ってちょうどの広さの講義室で、途中で質疑応答を入れながら講義が進んでいく。
きわめてアットホームな雰囲気なのがよい。
本日は3人の講師による統合失調症の症状のアウトラインと疫学、治療法についての講義だったが、最初2人の講義にはかなり質問もしたのだが、夕方3人目のときには大変申し訳なかったのだが、時差で眠くて付いていけなかった。
ごめんなさい。
夕食はメインキャンパスの食堂に移動したのだが、こちらは2年前に来たことがあり懐かしかった。
うちの学生の一人が丁度重なっているGliaのmeetingに出ており、食堂で他の参加者と和んでいる様子でほっとした。
夕食後にConference Centerに戻ってさらにディスカッションする方もいたが、あまりにも時差でふらふらなので部屋に戻って来た。
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Cold Spring Harbor Laboratoryの歴史は19世紀末に遡るが、1890年の設立当初からHouseと呼ばれる一軒家に研究室が分かれており、大きな建物にまとまっているのが普通の研究所とは雰囲気が大きく異なる。
フォーカスしている研究分野は癌、植物ゲノム、バイオインフォマティクス、神経生物学である。
JFKから1時間程度でこれだけ自然の豊かな静かな環境があるというのは意外な気がする。
CSHLはGenes & Developmentなどの雑誌やMolecular Cloningを初めとした書籍を出しているほか、多数のMeetingsやCoursesをオーガナイズしている。
Meetingsは100-200名くらいの参加者で5日間、Coursesは10日間で20-30名くらいまでの参加者となっている。
今回のWorkshop on SchizophreniaはCourseの扱いだが、実習はない。
26名の参加者に対して、InstructorsとLecturers合わせて18名、しかもいずれも論文で名の通ったオーソリティーを集めているのだから、非常に贅沢なことである。
参加者は5-6倍の競争だったらしいが、職業や国の多様性があるように選ばれている。
ちなみに、男女比はほぼ半々。
上記で触れたSchizophrenia Research Forumというnon-profit websiteを運営しているeditor氏は参加者プロフィールによれば、Dukeで大学院の間、視覚系の解剖学を勉強し、その後、発達心理学の研究に従事したあと、科学ジャーナリストとして10年のキャリアがある。
今回立ち上げたサイトはschizophrenia等に関する研究のディスカッションをオンラインで行うとともに、さまざまなリソース(抗体や発現ベクター等)に関しての情報提供も行うらしい。
おそらく、その辺りで企業からの寄付を取り付けて運営するのだろう。
Non-academicに分類される方では他に製薬会社で向精神薬の開発等に関わっている方が2名おられる。
比較的年上なのは、上記の他、先に述べた息子さんがschizophreniaである教授と私ということになり、その他のmajorityはPhD studentsとpost-docsである。
アメリカ以外からは、イギリスが数名、スウェーデン、スイス、そして日本。
今回のWorkshopでは課題が出ていて、5名のグループでGrant Proposalを行う。余りにも広いとその後のディスカッションにならないということで、一応、「飢餓と統合失調症の関係についての仮説を証明するためのプロジェクト」という枠がはめられている。
実は私自身、今栄養と脳の神経新生について非常に興味を持っているので、これは願ったりかなったりのお題である。
本当は昨晩、夕食後にそのインストラクションがあったはずなのだが、あまりにも眠くて参加していなかった。
今日、情報をゲットしなければ。