CSHLコースの運営
2006年 07月 24日
やや時差が解消してきたので、夜中の2時に目が覚めた後、6時まで眠っていた。
そろそろ目覚まし時計を用意しないと、気が付いたら9時過ぎていた、なんてことになりそうだ。
旅行用の目覚まし時計の電池が切れていたので持ってこなかったから、携帯のアラームを使うことになるだろう。

さて、CSHLのコース運営はどのようになっているか、傍目から分かることを記しておこう。
まず、Sydneyさんという女性がこのBanbury Centerで行われるコースの元締めのようである。
元々は研究者のようだが、今はコースの運営を専門にしているらしい。
コースの間は液晶プロジェクタとの接続は大丈夫か、夕食は(昨晩のように)メインキャンパスに行くのではなくピザを手配するか、などの気配りをしている。
それぞれのコースにはInstructorsと呼ばれるオーガナイザーがいて、今回は3名のうちDavid Porteous博士が初日から最後まで面倒を見る係となっている。
他のオーガナイザーは途中から参加したり、先に帰ったりだが、それぞれのセッションのLecturersの人選などを行う。
だいたい、5-6名ずつの講師を選んでいるのだろう。
講師も出たり入ったりが激しく、自分の話のところだけしかいなかった人もいれば、関連するセッションの間はずっとディスカッションに参加する方もおられる。
それぞれ専門が少しずつ異なる講師も参加することによって、授業での議論が活発になり、また、「ちょっとこの点はstudentsに説明してあげた方がよいのでは?」などと他の講師へアドバイスすることもある。
James Watsonがいるところで講義をし、互いにその講義を聞いているというのも、講師にとっては励みや刺激になることだろう。
Studentsは推薦状を3通用意して応募し、Instructorsによって選ばれる。
Instructorsのところの学生などは当然採択の確率は高いのだが、そんなことを「コネはずるい」などと言っていたら誰もInstuructorsを引き受けなくなるだろうから、このあたりは鷹揚に考えるべきものだ。
Studentsの宿泊等に関しては、おそらくSydneyが大まかな指示を出して、後は宿泊施設の方の責任者がある程度の面倒を見る。
部屋は毎日掃除され、ベッドリネンも替えてくれているが、その係はマーシャさんとは別。
朝食の準備等をする係もいる。
事前のメールでの連絡はLauraという別の方がおられたから、彼女は参加費の振り込み等を扱う係なのだろう。
※追記:彼女は先ほど本日開始にあたり挨拶をしたところ。今日は月曜日なのでBanburyのオフィスには他に数名が仕事をしているようだ。

ざっと見渡して、このような周囲の方々の分業と連携によってCSHLのコースが成り立っていることが分かる。
基本的にはその他のMeetingsも、参加者は100名を超えるが同様であろう。
このようなCoursesやMeetingsは他にもGordon ConferencesやKeystone Meetingsなどがあるが、それぞれ機能的に運営されている。
先日の神経科学学会の特別企画「研究費のあり方」で廣川先生は「日本流のシステムを!」と述べられていたが、このようなコースはアメリカを見習って取り入れたいものである。
※右の写真の中で一番奥にいるのがJames Watsonである。