講義の様子ほか

講義の様子ほか_d0028322_1455744.jpg

ちょうど昨日でWorkshopの半分が終わったところである。
時差はほぼ取れたように思うが、午前中の方がシャープなのは、やっぱり日本時間を引きずっているかもしれない(私は夜型なので)。

講義はとてもリラックスした雰囲気で進んでいる。
ときには、誰かの質問で15分くらいディスカッションが続いたりするのも、参加者の理解レベルと興味に合わせた講義になるという点で意義深い。
1つの講義はだいたい90-120分単位であるというのも、十分な議論をするのに必要だと思う。
これは、数年前からうちの医学部の講義を90分単位から60分に変えたということがあり、全体の授業時間を短くして、学生の自主的な勉強の時間を増やそうということだったのだが、私は個人的にはこれに反対の立場である。
ちょうど、高校の教科書が薄っぺらいものになってしまったように、エッセンスだけを一方的に教えてもつまらない講義にしかならない。
ここの講義室では無線LANが使えるので、講師の話を聞きながら、引用されている論文をすぐにweb searchしてダウンロードして確認するなんてこともできる。
飲み物を飲みながら、人によっては朝ご飯を食べながら聴いている人もいる。
ただし、寝ている人はいない(時差ぼけだった私が最初の2日くらいの夜のセッションで居眠りしていた以外は)。
講師としてもやりがいのある講義であろうと思う。

*****
さて、今ちょうどランチタイムで、一つ前のエントリーにすでに沢山のコメントを頂いたことを確認しました。
敢えてチャレンジとして問題のあるテーマを挙げているのは、いろいろなご意見を頂くことが目的です。
ただ、どうも書いていないことを勝手に解釈されているコメントがありますので、一言だけここに書いておきます。
理系少女エンカレッジを標榜している私は、女性が理系に向いていないとはまったく思っていません。
15歳の時点での数学リテラシーに差が無いというようなデータもありますし、同じような統計は調べれば他にもあるでしょう。
何故、書いていないことを勝手に推測されるのか、理解に苦しみます。

同様に、アフリカンアメリカンで(少なくとも)生物学の研究者が少ないことについて
「何故か?」という問いかけは、その答えが純粋に社会的なものであるのであれば、その証拠を挙げて頂けば良いわけで、私自身が「アフリカンアメリカンは生物学者には向いていない」と思っている訳ではまったくありません。
(どこにもそのようには書いていません)
※そういえば、先日のIUBMBの共同参画シンポジウムでお話頂いたCarol Carterさんはアフリカンアメリカンでした。

日本人は相対的にはうつなのか?(この言い方は誇張です)ということに関しては、誰かが面白いテーマだと思って頂ければ、社会的考察、生物学的検証等を行って下さればよいと思っています。

やはり一番気になるのは、このSchizophreniaに関するWorkshopでは心理学を専攻している人も沢山参加しており、皆、細胞や遺伝子が何をしているのかを真剣に勉強しています。
こういう機会が日本では少ないのではないか、ということも指摘しておきたいと思います。
とりいそぎ、これにて。
by osumi1128 | 2006-07-28 02:07

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


by osumi1128
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31