Workshopが終わりました
2006年 08月 01日

昨日と今日の午前中をもってWorkshop終了。
写真のような認定証を頂いた(survivedというところがユーモア)。
講義が終わったときに、元気の良い女子PhD students3人が、全課程の面倒をみてくれたDavid Porteousにワインを、Sydney Garyにシャンパンと花束を贈呈したのはアメリカ的。
最後は皆それぞれハグして別れを惜しんだ。
ところで実は、昨日のグループexerciseは残念ながらあまり盛り上がらなかった。
「飢餓と統合失調症発症との関係を調べるプロジェクト」というのが与えられたお題だったのだが、多くのグループが葉酸欠乏食を取り上げていたし、animal modelsも似たり寄ったりだったのが残念である。
面白かったのは、「統合失調症に関わる遺伝子は飢餓の際にsurviveするのに有利に働く可能性があるのでは?」という仮説を出したグループだ。
これは検証するに値する考え方だと思った。
私にとっては、こういうチュートリアルのやり方を体験するのが初めてだったので、そういう意味では参考になった。
それにしても、アメリカ人の学生たちはこういうことにかなり慣れていて、プレゼンも上手かった。
抑揚をつけたしゃべり方はもちろん、ジョークを入れることも忘れないし。
昨日の晩は有名なコールドスプリングハーバー・ロブスター・ディナー。
一応banquetということで、Robertson Houseに戻って多くの女性陣はお洒落なドレスなどに着替えて参加した。
1時間ほどのカクテルアワーの間に、講師の一人の奥さんで北米神経科学学会のWomen in Neuroscienceという委員会のboard memberという方に知り合った。
日本では「男女共同参画委員会」に相当する訳だが、アメリカでは子供のピックアップや食器をdish washerに入れるなどを男性も行う点に関しては進んでいるので、どちらかというと「地位向上」のニュアンスが強いのかもしれない。
10月のアトランタでの学会の折に参加して覗いてこようと思う。
ロブスターはただ茹でたものを溶かしバターのソースで食すのだが、きっとお醤油たらした方がずっと美味しいと思う。
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大荷物だったのでlimoを予約してマンハッタンのホテルまで移動。
運転手のおじさんは元消防士で、気軽にいろいろな話をしてくれた。
「最近は物騒になってきたよな。中東なんてどうなるか分からないし・・・」「そうですね。日本は隣に北朝鮮があるので・・・」「北朝鮮! アイツはcrazyだ! しかも、国が貧しいというのに爆弾なんか作りおって・・・」と、異様に興奮しておられた。
コールドスプリングハーバーのこともよく知っていて、「食べ物はどうだった? ロブスターは食べたか?」「ジム・ワトソンは何度も乗せたことがある。彼はあの年でまだ結構出張があるようだね」「泊まっていたのはどのhouse? 何、Robertson? 冷房はあるのか? ない? そりゃ気の毒だったね」ナドナド。
ニューヨークの宿泊先はコロンビア大のFionaに手配してもらったのだが、アッパーウエストの便利なところ。
メトロポリタン美術館には十分歩いて行けそうである。
チェックインしたときにパスポート提示を求められなかったのは、きっと大学経由の予約だったからなのだろう。
一仕事片付けてから夕方デリでサラダでも買って部屋で食べようと思って、ホテルの周囲を4ブロックほど南北に歩いてみた。
運転手のおじさんが「この時期のcityは空いてるね」と言っていたとおり、クラクションの音がいつもより少ないように思った。
しばらく滞在するので、お洒落な花屋さんに寄って薔薇を買った。
丁度良い大きさの花瓶をハウスキーピング係に持ってきてもらい、窓際に飾った。
さて、この数日の間に、本腰を入れて翻訳を片付けるとともに、ラボメンバー向けのWorkshopの報告を書き上げようと思う。
この10日の間は入力過剰状態だったので、出力しながら消化したい。