サイエンスエンジェルプレイベント「オープンキャンパス」ほか
2006年 08月 09日
東京が台風の影響で久しぶりに涼しかったので、仙台駅に降りたときの方が暑く感じました。
今年は七夕の空気に触れずじまいだったのは残念です。
まだまだ時差ぼけ状態で、日の出と共に起きています(苦笑)。
このままなら健康的な生活になるかも。
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さて、実際には7月28日のことでしたが、遅ればせながらサイエンスエンジェルプレイベント「オープンキャンパス for女子高生」の様子が東北大学理学研究科のHPにアップされていますのでご紹介します。
個々の写真はちょっと小さいので見にくいかもしれませんが、参加者全体で100名ほどの盛会だったようです。
参加した高校生やサイエンスエンジェルからの意見についての集計も読みました。
(テキスト起こしをされたN先生、ご苦労様でした)
どちらにとっても意義深いものであったことが伺われます。
ちょっとベタで読みにくいですが、以下は女子高生の感想です。
女子大学院生との語らいについて
1)参考になった / 楽しかった 59名
2)あまり参考にならなかった / つまらなかった 1名
3)1)を選んだ方は、どのようなことが参考になりましたか?
受験について/大学生活について/大学院での研究内容や生活について/卒業後の進路や将来について/女性が理系でいきていくことがどういうものなのか/自分の興味次第でいろいろのことができることがわかった/勉強の仕方をよく教えて頂いた/どんな質問に真剣に答えてくれた/男子の中での生活模様/大学や大学院について細かいところが聞けた/実際の大学院生の声が聞けてよかった/研究する人(院に残ったりする人)の将来とか、就職などに興味があったので、実際にそうしている人の話が聞けてよかった/苦手だからといってその学部や教科をさけるのではなく、自分のやりたいところにすすむことがいいことが改めて感じました。いろいろな行き方があるんだなあと人生の参考になりました/やりたい、やってみようという気持ちが大事だということ。苦手なことでもあることのきっかけで好きになれたりするのだということ/女性が理系で生きていくとはどういうものなのか/実際に聞いてみないとわからない学内のこと、しかも楽しく気軽に話せてよかった/自分の興味次第でいろいろなことができること/大学院生の方でも、高校時代は文系が得意だったという人がいて、今から頑張れば何にでもなれるんだなあということがわかった/大学のパンフレットやHPにでていないことがわかり、これからの将来の方向性を決めるための参考になった/大学が身近に感じた/みんな本当に研究が好きで自由にやっているんだなあとうらやましく憧れた/いろいろな学部の人から話が聞けておもしろかった/高校生としてすべきことがわかり、参考になった/
4)2)を選んだ方は、どのようなことが聞きたかったのでしょうか?
知っている話以外はあまりなかった
以下はサイエンスエンジェルの感想・意見です。
女子高校生の反応はどうでしたか?
苦手の克服や文理系コース分けで不安/熱心に聞いてくれた/人数が多かったこともあって、アクションを起こしにくかったようだ。グループの人数がもう少し少なめの方がよかったのでは/こちらから一方的に話すだけでなく、女子高生からの反応もあったのでよかった/会話はずっとはずんでました。質問も沢山もらいました。明るい顔で帰ってもらえてよかった/最初は緊張していましたが、なれるといろんな質問が飛び出して、少人数での語らいという設定がよかった/目先の勉強ができる、できないが気になっていたようだったが、「大学に入った後で勉強したことが無駄にはなってなかったと思うことがある」と話したとき、「勉強やりたくなった」といってくれた/はじめは質問しにくそうでしたが、時間が経つに連れて場が和んでいろいろな質問をしてくれた/グループの輪が大きいときはあまり質問がでなかったが、小さくなると活発に質問がでた/たまたま座った席を移動せず、希望外の話を聞いていた子もいたが楽しんでいたようだ/最初は何を話してよいか分からない様子も見られたが、途中から様々な質問がでてきて、とてもフレンドリーな感じで進められた/留学生なので、海外の女子高生がどんな生活や勉強をしているか、外国人の目から見た東北大学などについての質問があった/受験の話が聞きたいようでした/研究の話はちょっと難しそうで、生活の話を交えて話すと興味を持ってくれた/もう少しSAの人数が多くてもよかった/人数が多かったので質問しづらそうだった。こちらから聞くと質問がでた。答えには一生懸命耳を傾けてくれて、手応えを感じた/小さなグループになると質問もしやすかったようで、沢山の質問がでた/出身校高の後輩が多く参加していて、先輩と知って喜んでくれた/進学に関して悩みや質問をもっていましたが、大学入試がかなり昔なので適切な答えがあげられなかった。大学院の研究に関する話を自己紹介時にしましたが、受験生にとっては学部生の話を聞きたかったのかなと思いました/
以下は、SAさんによる全体としての感想で、今後の企画に大いに参考になりそうです。
今日の企画全体を通しての感想があれば聞かせて下さい。
時間配分/会場がわかりにくい/もう少し事前準備があってもよかった/他学部の方と話をする機会がもてて楽しかった/他の方の研究の話や女性研究者としていろんな生き方をしているのを知ることができてよかった/私が高校生だったら参加したいと思えるイベントだった/今回はお弁当を食べながらでしたが、机がなく、少々つらかった/お茶とおかし程度の方がよいかも/もう少し枠組みがしっかりとしているとよいと思った。バタバタする場面が多かったので。今後よくなっていくと思います/うまく説明できたか、女子高生がちゃんと理解できたか、少し不安。でも女子高生が満足そうにしている顔を見てやってよかったなと思った/サイエンスエンジェル同士の理解も深める必要があるかなと思った/企画開始前、案内・誘導をおこなったが、無理矢理や強制にならないように注意しつつ勧誘した。この企画を知っていて参加するつもりの人、知っていたけど参加を特に考えてなかった人、知らないけど面白そうに感じてくれる人がいるようで、特に知っていたけど参加を特に考えてなかった人が帰りがけに「ありがとう」と声をかけてくれた/講演が面白い、エネルギーを感じた、市長さんの挨拶はいらないのでは/COMMUNICATIONの時間がもっと欲しい。サイエンスエンジェルたちにも交流のチャンスを増やすとよい/女子高生たちはまだまだ物足りないようでしたので、もっと時間があるとよかった/他学部の人達と話ができて楽しかった/初めて顔を合わせる人が多く、戸惑う部分もあったが、次回以降は相乗効果で盛り上げられればよいと思った/事前メール連絡がうまくいってなかった気がした。当日もぶっつけ本番という感じがしたが、結果的にうまくいってよかった。このままいくつか企画をつづけてどんどん改良していけば更によくなるとおもった/このようなイベントが沢山あるとサイエンスエンジェル同士のつながりも出て来て自分たち自身にもプラスになると思う/企画意図が気に入っています。今は手探りですが、ますます発展していって欲しいと思っています/昨年より女子高生や自分たちの現状にそった素晴らしい企画だった。/サイエンスエンジェルのTシャツやステッカーが可愛く、女子高生たちにも受けていてよかった
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関連することとして、昨日は他の会議のついでに松田科学技術政策担当大臣に、男女共同参画学協会連絡会委員長の立場として、今期の幹事学会である分子生物学会会長のH先生および連絡会副委員長のO先生とともにお目にかかった。
先日IUBMBのセレモニーの折にお名刺交換していたことで、今回のアポは取りやすかったのだと思うが、40分に渡って担当の事務官4名とともに大変熱心に聞いて頂いた。
とくに、連絡会の行った大規模アンケートからのデータや中学2年生の理科に関する意識等には興味を示して頂いた。
新興調整費のモデル事業についても、継続的なご支援を頂くとともに、より柔軟な対応をお願いしたい旨をお伝えしてきた。
おそらく、次の内閣改造では科学技術政策担当大臣は別の方になる可能性は高いのだと思うが、科学技術政策担当大臣担当の事務官は(数年で変わるにせよ)同時期には異動されないはずなので、次の大臣にも引き継いで頂きたいものである。