The Creating Brain: The Neuroscience of Genious

昨日から名古屋の学会に参加している。
日本生物学的精神医学会、日本神経精神薬理学会、日本神経化学会の合同年会で、国際会議場(シュールな<騎馬像>が中庭にあるところ)で開催されている。
神経伝達物質のドパミンで有名なArvid Carlsson博士と、現在は記憶の研究に取り組んでおられる利根川進博士という二人のノーベル賞受賞者をPlenary Lecturesにお呼びしたというゴージャスな学会である。
本日の朝のシンポジウムで座長と講演を行った。
よく分かっていなくて、抄録やタイトルを日本語のみで提出してしまったことが悔やまれる。
プレゼンは気合いを入れたKeynoteで、きっちり時間内に終えることができてほっとする。

久しぶりにダークスーツ率の高いミーティングに出席した気がする。
もう一つ気が付いたのは、シンポジウム等で他人の論文のデータを用いて延々総説的なトークをする方が多かったこと。
勉強熱心なことは分かるが、1時間の教育講演ならともかく、自分のデータで喋ってよね、と思った。

*****
さて、本日のタイトルにしたのは「招待講演」という枠で話をされたNancy C. Andersenというアイオワ大学の精神科のChairをしている女性の演題です。
昨年、この方が書かれた本のタイトルでもあります。
IQが135-200の方々を集めて脳画像を撮って「天才の脳」はどのように違うのかを調べておられるようなのですが、そもそもの問いは「creavitivityはどのようにして生みだされるのか?」ということにあると思われました。
Although creativity requires above avarage intelligence, it is qualitatively different. Creativity, in tis essence, is the capacity to perceive novel relationships and ideas and to use or express them in a way that is esthetically pleasing or intellectually usuful. The creative personality is adventuresome and open to experience. (抄録より)

さらに、話の中には、作家では気分障害の方の比率が一般人より明らかに高いことや、数学、物理学におけるcreativityと統合失調症の間には関係があることなどが含まれました。
例えば、ニュートン、アインシュタイン、ワトソンはいずれも本人やその家族が統合失調症を発症しています。
ジョン・ナッシュやバートランド・ラッセルなども挙げられていました。
いつか本を読んでみようと思いました。

*****
今回は会員ではない学会で、うちの研究室からは誰も参加していなかったので、昨晩はK大学のO研究室のメンバーに合流してご飯を食べたのですが、突然(でもなくて予定されていたのかも?)、翌日口頭発表する人の予演会も行われました(まさに予宴会)。
昨年基礎配属で来ていた医学部4年生の女性で、研究室に出入りしていて、今回が学会デビュー、しかも英語。
直属の指導者からの厳しいゲキが飛んで、でも、きわめて和やかな食事会でした。
後からOさん御大も加わって「二次会はカラオケにでも行きますか?」というのを「明日、朝一番で講演なので、今日はちょっと・・・」と言って流して、別のお店に移って、でも11時半閉店という健全な終わり方。

本日は懇親会の後、N大学のN先生がカラオケに行くというので、「そうだ、うちの研究室のカラオケまでに練習しなきゃ」と思って付いて行ったところ、御年66歳のS先生の熱唱を聴くことができました。
しかも、選曲がT-BOLANやB'ZなどのJポップ系でびっくり!(註:若者系という意味)
他にN大学のM先生、TN大学のKさん、K大学のMさんなどもおられ、皆さんそれぞれの持ち歌の個性や多様性に圧倒されました。
新曲の試し歌いは大失敗。
歌い出しの「サビ」は良いのですが、間奏をはさんだ後の歌い出しが駄目ですね。
iTuneで聴いているのと、実際に歌うのはだいぶ勝手が違いました。
しっかり覚えているのは80年代の曲ばかりというのがちょっと悲しい(古い記憶の方がしっかり保持される)。
やっぱりS先生を見習って、新曲にチャレンジするべきかも。
声を出すというのは健康的ですし・・・って言い訳?

本当はブログにあまりこういうネタは書かないのですが、久しぶりに会う方、初めて会う方が「読んでいます!」と仰るので、ご本人達の許可を頂いている訳ではないのですが、書いても大丈夫そうな方々とみてアップしました。


Commented by mikisuke at 2006-09-17 23:30 x
いつも色々と勉強させてもらっています。
僕は実験生物学をちょっとだけかじっている最中ですので、興味があるのですが、生物学におけるcreativityと気分障害や統合失調症の間には関係があるのでしょうか?
お時間のあるときにosumi先生のご意見をいただけると嬉しいです。
Commented by N大学N at 2006-09-18 11:03 x
超過密スケジュールの中、名古屋の学会、お疲れ様でした。熱唱「アーーーわたしの恋はー南の風に乗って走るはわー」素敵でしたヨ! 最近購入された4G-iTUNEで新曲を勉強されているとの事、次回のお披露目、期待しております。
Commented by osumi1128 at 2006-09-19 00:34
mikisukeさん
私は研究対象がネズミですので、生物学におけるcreativitiyと精神疾患について云々するだけのデータを持ち合わせていません。
Nancyの本は売っていますので、読んでみては?
Commented by osumi1128 at 2006-09-19 00:35
N先生
お疲れ様でした。次回はもっと準備して臨みます。
by osumi1128 | 2006-09-16 00:55 | 雑感 | Comments(4)

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


by osumi1128
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