学術会議第149回総会
2006年 10月 03日
ちょうど先頃、第二次連携会員の任命も終わり、これでようやく本当の意味での新体制がスタートすることになる。
学術会議では平成17年10月に「科学者の行動規範に関する検討委員会」を設置し、研究機関および学協会へのアンケート調査などを行った上で、「科学者の行動規範」」と「科学者の行動規範の自律的実現を目指して」という補完的な文書を声明として発表する予定である。
おそらくその内容については明日の総会で議決されたのちに、ホームページに掲載されるであろう。
本日は部会の間にその(案)についての意見交換がなされたが、私自身は、学術会議から出される声明は「マニュアル」ではなく、早急に、教育・研究機関や学協会が、それぞれの目的と必要性に応じて独自の具体的なマニュアルを策定すべき段階に来ているのだと思う。
午後の総会・意見交換の間に、高市大臣がご挨拶に来られた。
そつなく(スケジュール通り?)5分の挨拶をして帰られたのは、前回、松田岩夫大臣が熱く15分くらいに渡って話されたのと好対照であった。
なにせ、高市大臣は科学技術政策だけの担当ではなく、(くどいようだが)沖縄・北方領土、少子化、男女共同参画、食品安全といろいろなことに目を配って頂かなければならないのだし、つい先日決まったばかりだし、まあ、おいおい勉強して頂くということだろう。
うーん、それにしても、安倍新内閣は科学技術や共同参画を軽視しているのではないか?
それにしても、という意味では、総会の投票は紙に書いて札とともに渡すという国会式だし、会議場では無線LANは使えないし、テレビ会議もできないから皆が乃木坂に集まらなければならないし、もう少し近代化してもよさそうなものだが、二言目には「予算がない」。
会員がボランティアで活動するのは仕方ないとしても、戦闘機を買うよりなんとかならないかと思う。
総会は明日まで続くが、こちらは授業の初日なのでとんぼ返り。
医学部1年生相手に細胞生物学を教える。
今年は「新カリキュラム」の学生が入ってきたはずだが、どんな雰囲気だろう?