男女共同参画学協会連絡会シンポジウム御礼

日付は変わったが気分的には本日、無事に第4回男女共同参画学協会連絡会シンポジウムが東大山上会館で開催されました。
朝から大雨にも関わらず、予想を上回る200名近い方にご参集頂くことができ、大変盛会に終えることができましたことを、主催者として心から感謝いたします。

午前中には3つの分科会があり、それぞれ盛況でしたが、自分がメインに関わったのは午後の全体会のパネル討論「動きだした女性研究者支援の今と未来」でした。
コーディネーターを務めましたが、パネリストは以下の方々でした。
有本建男氏(お願いした時点では内閣府経済社会綜合研究所総括政策研究官、現JST社会技術開発センター長)
小田公彦氏(文部科学省 科学技術・学術政策局長)
久保真季氏(JSPS総務部長)
北澤宏一氏(JST理事)
國井秀子氏(リコー常務執行委員)
有賀早苗氏(北海道大学副理事・教授)
束村博子氏(名古屋大総長補佐・助教授)

これらの方々に、本当に短い時間でまず話題提供を頂き、それから、「特別講演」もお願いした総合科学技術会議議員の阿部博之先生(元東北大学総長)に、全体的なコメントをいただきました。
その後、さらにそれぞれのパネリストからのご意見を一巡頂き、フロアから2つほどコメントを頂いて、あっという間に2時間が過ぎました。

今年は、第3期科学技術基本政策の開始年でもあり、関連して文科省やJSPS、JSTなどによりさまざまな施策が始まった「女性研究者支援元年」に当たるため、このようなテーマでのパネル討論を企画しました。
総合科学技術会議、文部科学省、ファンディングエイジェンシー、産業界、大学、それぞれの立場からのご意見や、互いへの意見・要望を伺うことができました。
詳細については、いずれ連絡会HPに掲載する予定です。

今年が「女性研究者支援元年」となったのは、連絡会のこれまでの取り組みや、学会、学術会議からの「エビデンスに基づく提言」があったことが大きいと思いますが、それだけでなく、行政サイドの施策決定に関わる人たちにも一定数の女性職員が進出したことが大きいのではないかと思います。
それらが総合的、統合的、連鎖的に作用することにより、このような成果につながったのではないでしょうか。

北海道大学や名古屋大学からは、それぞれのユニークかつ先駆的な取り組みについてご披露頂き、会場の参加者だけでなく、行政に携わる方々にも大きなインパクトがあったと思います。
(東北大学の取り組みについては、時間の関係もあり、サイエンスエンジェルによるポスター発表のみにさせていただきました)

これから大切なのは、せっかく支援していただいた成果がどれほど上がるかについて、きちんと評価することだと思います。
もちろん、すぐには女性教員の数が増える訳ではないかもしれませんが、どのような点が改善されたのかについて、モデル事業の終了時点で判断しなければならないでしょう。
また、例えばJSPSのRPD制度で支援された方々が、その後どのようなキャリアに就かれたかをフォローできたら良いですね。

この1年、連絡会の仕事に携わって、ボランティアを超えるエフォートで仕事をしてきたと思いますが、いろいろな意味で非常に勉強になりました。
し残したことも多々ありますが、そのうちの1つは、「埋もれた人材の発掘と活用」です。
出産や育児によりキャリアを断念したような方々をどのようにして見出すか、そのような方々に現場復帰していただくのも1つのキャリアパスですが、例えば、ボランティアとして中学・高校に出向いて頂いてサイエンスの面白さを伝えるような役目を果たして頂くというような人材活用も大切なことではないかと思っています。
たぶん、こういうことをするには、一過性の国のプロジェクトの予算を頂いて行うよりも、NPOを立ち上げたりする方が持続的な活動がしやすいかもしれません。
しばらく充電しながら考えたいと思います。

先輩として連絡会のことをいろいろお教え頂きましたO先生、お疲れ様でした。
また、幹事学会を引き継いでから、事務局の方々には大変お世話になりました。
Fさん、Sさん、Yさんの献身的なサポートがなければ、とてもこなせないことでした。
心から感謝します。有難うございました。
そして、事務局の方々との間を取り持って頂いたK先生、巻き添えにしてごめんなさい。
でも、本当にありがとう。
by osumi1128 | 2006-10-07 00:53 | 科学技術政策

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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