連休の終わりに
2006年 10月 09日
先日のラボ有志カラオケでテクニシャンの若いお嬢さんが好んで歌っており、なかなか良い曲があると思ったが、「レモン」「ロミオ」「ロマン」「メロン」「レオン」「マロン」など、紛らわしい単語が先に浮かんでしまう。
要するに、(先日も同じような話を書いたが)古い記憶の方が脳にしっかりと固定され、さらによく引き出されているということだろう。
今日、地下鉄の中で仙台でコンサートを行うという釣り広告を見て、ようやく何度も復唱し、Googleできるだけの中期記憶に移行した。
全く不思議な名前で、いったいどういう意味なのかと思って検索したら、下記のような記載。
バンド名に意味はなく、メンバーがじゃんけんで勝った順に一文字、二文字、三文字と好きな言葉をつなげて作った。(SpeedStarという、たぶん公式サイトより)
どうりで覚えられないはずだ。
まるで、言語学で子供がどんな風に文法を覚えるかを調べるのに、既存の言語にはない組み合わせの音を用いるような、そんな名前である。
やれやれ・・・この中期記憶がいつまで持つか・・・
連休最後の今日は、昨日に続いて家の中を片付け、ラボで数時間、シンポジウムの残務整理(お礼状書き)やら、科研費等の書類作成やら、科研費講習会用のPowerPoint作成やらをした後に、明日の夜に人を招く準備として食べ物を買いだしし、2品ほど作るという、きわめて休日的な時間を過ごした。
パートタイム・テクニシャンというほども実験できなくなってしまったこの頃では、料理がそのsubstitutesである。
素材を下ごしらえし、片付けつつ調理するというのは、その間、ほとんどサイエンスや仕事のことを考えずに集中できるので、私にとっては良い気分転換にもなる。
ときどき脳の違う部分を使うことが大切だと(勝手に)信じている。
普段は平日に人を招くことはないのだが、今回は皆忙しいメンバーの都合と、議論が長くなって遅くまで同じ店に粘ってしまう、という無粋なことを避けようという魂胆による。
まあ、でも前菜数品の準備をしてあれば、就業時間まで研究室で過ごしてから、さらに鮮魚を買って帰って作り始めても十分間に合うのが、仙台アーバンライフの良いところ。
そうそう、三越フードガーデンという、いわゆるデパ地下はなかなか充実しており、とくに野菜は県内産のものなどを多く置いているのが良い。
何を買おうか物色していたら、(高級国内産松茸とともに)聞いたこともないような名前の茸が沢山出ており、しみじみ秋なんだなあと感じた。
あと、全国の珍味や珍しい食材を集めたコーナーも、いろいろな発見がある。
どんな料理を作ろうかという創作意欲をかきたてられる。
本業にも役立っているのではと(勝手に)信じている。
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・・・というような平和なエントリーをしようと思っていたら、北朝鮮が予告通りに核実験を行ったという報道でメディアは持ちきりである。
安倍首相には、就任早々にストレス続きなことだが、極めて右寄りの方だから、待ってました、なのだろうか。
本当に戦争にでも発展したら、科研費を書いても無駄かもしれない。
サイエンスをするには世の中が平和でなければならない。