異世代コミュニケーション(未完)
2006年 10月 16日
昨年のワシントンDCよりも、ポスター会場は若干狭めかもしれないが、会場全体ははるかに広く、土地が余っているのだなあと感じた。
アトランタの人口は40万人とのことだが、人口密度は平均すれば日本の過疎地くらいなのかもしれない。
飛行機でアメリカの空港に降り立つと、まず感じるのは人工的な香料の匂いだ。
洗剤やクリーナー等に添加されているものが独特で、ここはアメリカだと感じる。
同じような人工香料は、ありとあらゆる食べ物・飲み物にも含まれている。
今日の夕食どきに元学生だったMさんがオーダーしたアイスクリームは「オレンジ」だったが、それは果汁の香りではなく、「ファンタオレンジ」や「トローチ」の「オレンジ味(匂い)」だった。
小さな時からこういう匂いに囲まれて育ち、離乳食の直後からコーラを飲むのかと思うと、物の考え方がかなり違うのは当然かもしれないと思う。
(遺伝的バックグラウンドの差もあるが)
昨年だったか、匂いでenrichiした環境に置くと脳内の神経新生が更新するという論文を、フランスの研究者が報告したことがあるが、彼らは天然の香りを用いていたのがフランスらしいと印象的だった。
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ところで、昨今、科学コミュニケーションの認知度が高まっていることは非常に喜ばしい。
今日の問題提起は、異分野交流やアウトリーチ活動の前に、同じ分野内で十分、異世代間コミュニケーションが取れているか、というものである。
何か新しいプロジェクトなり、体制なりを考える際に、なるべくヘテロなバックグラウンドにすることは重要なポイントである。
同じ世代同士の方がツーカーであったり暗黙の了解があったりするだろうが、だからこそ異なる世代の人間が集まって意見を交換すべきだろう。
この場合に重要になるのは、そういう組織を取りまとめる人がフラットに話ができる雰囲気を作ることと、組織全体にとっての善を考える誠実さと、相手のことを考える心のゆとりだ。
・・・もっと書くべきことがあったように思うのだけど、どうにもこうにも眠くなってきてしまった。
Zoo...