遺伝研バイオロジカルセミナー
2006年 10月 25日
11時からのセミナーに間に合うために、仙台を6時半くらいに出たのは辛かったが、たいへんやりがいのあるセミナーになった。
H田さんからは「学生が楽しみにしています」というお話だったし、先日班会議の折にH海さんからは「シニアがセミナーで語るべきこと」というご指導を受けていたので(まだシニアではない、と思いつつも)、非常に時間をかけて要旨も準備し、さらに時間をかけてパワポも準備した。
本館3階のセミナー室でプロジェクタを準備していると、学生さんやポスドクさんだけでなくて、エライ先生方もお集まりになり、これはジョブセミナーなのか?と思うくらいであった。
やや歴史的なイントロから始めて、大脳皮質形成についてのイメージングを中心とした話題で1時間のトークの準備をしていったが、途中からもどんどん質問攻めに会い、一通り終わってからも沢山の質問を頂いた。
こんなに嬉しいことはない。
有難うございました。
その後、学生さんやポスドクさん7名と一緒にお弁当を頂いた。
話題はややキャリアパス系のことに偏ってしまい、それぞれの皆さんがどんな研究をしているのか、もう少し聞きたかったが時間切れ。残念。
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ところで、遺伝研は大学院生に対して非常に手厚い教育を行っている。
一人の学生さんに対して、4名のアドバイザーの教員が担当になって、年に1回、進捗状況についてのインタビューがあるという。
アドバイザーの先生は自分の所属研究室以外から選ばれるので、あまり近くない分野の研究者に対して研究目的やその成果を説明するトレーニングになる。
また、研究の途中で自分の研究室ではできない技術を学ぶのも容易である。
少数の大学院生を研究所全体で育てているといえる。
現状では、大都市の有名な大学の良い研究室には多数の大学院生が集中する傾向にあるが、そのような研究室では、必ずしも親身の指導にはならないのではと思う。
日本ではまだ、大学院生に対してサラリーを出す訳ではないので、とにかく沢山来てくれて、その中で競争に生き残る学生さんがいればよい、という感覚なのだろうか?
確かに、学生さん同士の切磋琢磨ということも、成長するためには大切かもしれない。
でも、ゆったりした環境でのびのびと、自分のラボ以外の研究者とも交流しつつ研究者としての基礎トレーニングをしていくことは、きっと良い展開に繋がるのではと思う。
もうひとつ、こういうアドバイザー制はラボの中で少数の人間関係の間で論文が捏造されていくのを防ぐことになるだろう。
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夜は、H田さん、K村さんのアレンジで、沼津港近くのお店で。
桜海老の特大かき揚げ(画像は↓)、生シラスなど、珍しくも美味しい海の幸を満喫。
御馳走様でした!
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・・・翌朝も早くて、ゲストハウスの部屋に、コンピュータの電源を忘れてきた。
やれやれ・・・


すみません、携帯で撮影したのですが、手ぶれしまくりでした(涙)。