いろいろありましたがメルボルンより
2006年 11月 30日
今回の出張は、しかもメルボルン〜シンガポール〜名古屋という複雑さがあり、つまり、南半球のメルボルンと熱帯地域のシンガポールは同じ服でも大丈夫でしょうが、一応冬になっている名古屋はそのままでは駄目かな、ということで、キャリーケースを2つ用意し、メルボルン〜シンガポールのものと、名古屋用を別に用意するという事態になりました。
しかも、前もっての時間が全く取れず、出発当日の数時間前にあたふたと用意し(しかも二日酔いだし……)、名古屋用は宅急便で送るということにしたのでした。
で、16:26発のはやてで東京経由で成田に行くというJRを旅行社に予約して頂いていたので、それに合わせて準備したのですが、ギリギリになってしまって、暑い地域用と名古屋用と2つのキャリーケースをゴロゴロ転がして近所のコンビニに行きました。
で、名古屋のホテルに宅急便を送ろうとして、住所を聞こうとハンドバッグの中の携帯を探したのですが……、な、無い!
最後に使ったのはどこだろうと思い出すと、たぶんなんとなくオフィスのような気がする。
「すみません、一旦自宅に行ってから戻ってきますので、これ、置かせて頂いていいでしょういか?」と言い残して大きな荷物は預けたまま、ダッシュで自宅に駆け戻る。
自宅には携帯が無いことを確認して、オフィスに電話して秘書さんに「もしかして、私の机の上に、携帯って置いてある?」
「……あ、あります。」
「!!! じゃあ、ごめんなさいね、誰かに仙台駅まで持ってきてもらうようにお願いしてもらえる?」
ということで、携帯の方は手配して、名古屋のホテルに電話して住所を聞いてメモを取り、それをジャケットのポケットに入れて、ダッシュでコンビニに戻る。
……が、お財布やら航空券やら何やら入れたハンドバッグを自宅に忘れてきたことに気付いて(!!!)、再度、自宅に走って戻る。
一体全体、こういうときって、本当に頭が働いていないのだとよく分かる。
3度目にすれ違う管理人さんに「また、忘れ物してしまって……」と愛想笑いしながら、戻って、息せき切ってコンビニに3度戻る。
宅急便を送ることは無事に済んで、さて次は急いで駅に向かわなければ、とタクシーを探す。
ほどなく見つかって、安堵して駅に着いたのだが、一体誰が携帯を持ってきてくれたのだろう???
その携帯が無いので公衆電話を探して、秘書さんにお電話。
「大隅です。駅に着いたのだけど、どなたが持ってきてくれるのかしら?」
「Sさんがもう着いているはずなんですが……。先生、どこにいらっしゃいますか?」
と、ひとしきり場所の確認をして、「とにかく、新幹線中央口改札付近にいるので、探して!」とお願いしたら、すぐに学生のS君が見つかった!
やれやれ、と一息ついて携帯を受け取って、ひとしきり事情を説明する。
それを聞き終わったS君曰く「良かったですね。で、もう忘れ物はありませんか? パスポートも大丈夫ですか?」
……!!! がーーーーーーん、パ、パ、パスポート、持っていない!!!!!
普段は航空券を届けてもらったときにパスポートを準備することにしているのだけど、それを今回はしていなかったことを思い出す。
この時点で時刻は16:10過ぎで、どう見積もっても予定の列車には乗れない。
「ごめん、パスポート、自宅に忘れた。済まないけど、まず、このJRの指定をみどりの窓口で変更しておいてもらえるかな? あと、この大きな荷物は見ておいてくれる? 今からタクシーで家に戻ってパスポート、取ってくるから」
と、言い残して、タクシーで自宅にまた戻り(これで4度目!)、パスポートをゲットして、待たせておいたタクシーに乗ってもう一度駅まで。
一体、この1時間くらい何をしているやら……。
タクシーに乗ったらS君から携帯に電話が入り、「パスポート、ありましたか? 変更した列車が16:52発なんですけど、それで成田に20時に着きます。大丈夫ですか?」
「うーん、道はちょっと混んでるけど、たぶん大丈夫だと思う」
はらはらドキドキしつつ、16:40くらいに仙台駅に到着し、S君からチケットを受け取る。
本当に、周りの皆さんに支えられてなんとかなっているという状態であることを実感。
ああ…、執事が欲しいと思う今日この頃です。
で、その後はスムーズに物事は進み(つまり、天下のJRは予定通りにちゃんと運行され)、8時過ぎに成田空港に到着。
こんな空いた成田空港は初めて。
お陰で、当日の申し込みになってしまった携帯レンタルやら、搭乗手続きやら、パスポートコントロールやらはスイスイ進み、無事に目的の飛行機に乗り込むことができました。
メデタシ、めでたし。
シドニー乗り換えで、助手のNさんと合流し、さらにメルボルンへ。
初めての街だったのでデジカメを持ってくるつもりが忘れました(忘れ物、その1)。
3時にメルボルン大学の知り合いにホテルでピックアップしてもらって、そのラボを訪問。
本当は4時からセミナーと聞いていたのだけど、「明日でもいい?」と言われ、まあ、なんとかなるか、ということで、セミナーは明日に延期。
その方がこちらも準備不足だったので好都合。
夜はラボのお祝いの会に一緒に参加させてもらいました。
ポスドクの方のプロジェクトがグラントが取れて延長できることになったお祝いだそうです。
ホストのDr. Seong-Seng Tanは昔からの知り合いなのですが、誕生日が同じ日だということを本日発見!
これはかなり珍しいことですね。
時差はサマータイムを入れて2時間。
今日はちょっと眠いです……。