内需拡大

昨日のブログで、日本には無駄なことが多い、と書いたので、その続き。

江戸時代の参勤交代は見事な内需拡大である。
もちろん参勤交代の主たる目的は、地方大名に財政的な出費を強いて、富の蓄積を防ぐことであった訳だが、半年毎に藩と江戸を大人数の行列が行き来することによって、街道が栄えることができた。

鎖国にしろ、参勤交代にしろ、お上がやる!と決めたときに「それはおかしい!」と誰もいえないのが国民性なのだろう。
ある意味、とても勤勉。
「無駄を省いて皆で楽をしよう」とは考えない。
鎖国して、他の国との競争など考えないですむ時代が長かったから、「国民全体の利益」が意識に上らないのは仕方ないのだろうか。

携帯電話の進歩は目覚しいが、日本の国内シェアを伸ばす方に偏りすぎに思える。
もっとシンプルでグローバルなケータイを世界中に売りまくる、という発想が何故なかったのだろう?
最近は「海外でも使える」ことを売りにしようとしているが、その理由は海外でも同じケータイを使いたい日本人ユーザーを引き止めるためであって、インドや中国に売るためではない。

国立大学(旧称)の事務なども、私の目から見たらあまりにも無駄が多いのだが、それによって仕事をする職員が確保されている。
たかが教員の海外出張書類に何故いくつもの判子が必要なのか?
訪問先からの招聘状をつけろ、というのは納得するとしても、何故その和訳が必要なのか?
「いついつセミナーをしていただきたく存じます」程度の英文レターを理解できない人が判子をついてよいのだろうか?
by osumi1128 | 2005-05-08 10:53

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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