東北大学百周年記念モナカ

今年も海外からのクリスマスカードが届く時期になりました。
小さいとき、実家では両親の元に届いた沢山のクリスマスカードをアップライトのピアノの上に飾るのが習慣になっていたのですが、今はオフィスの書棚の一画をそのコーナーに宛てています。
最近では(私も含め)easyな電子カードにseason's greetingsを託すことが多いのですが、それでも(年上の)友人からは何通か、手書きのコメントが書かれたカードを頂きます。

エジンバラのVeronicaからは、詳しい近況(これはタイプされていました)付きのカードが届き、今年は夏にヴェトナムに行って、ここが良かった、あそこが素晴らしかったなどと書かれていました。
また、息子さんがご結婚され、さらにお孫さんが春に生まれる予定とのこと、とても楽しみです。
3月末に訪問したいと思っているのですが、ちょうどお忙しい時期になってしまうかとも思い躊躇します。

クリスマスカードというのは、アバウトに25日までに届くように出すというのが、日本の年賀状とは違いますね。
年賀状はできるだけ「元旦に届く」ことを旨とするのが日本の一般常識のように思います。
でも昨今の私の状況は、元旦に年賀状を書くのが70%くらいになっています。
ここ数年、毎年、何かしら研究に関係する画像を載せるというポリシーで創っていて、それはそれでお茶のお友達から「今年のあの写真って何?」という質問を頂いて、これも小さな科学コミュニケーションだと思っている次第です。
美しければ、あるいはartisticであれば良い、というのがスタンスで、それは科学もアートになりうると主張したいと思っているからです。

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今日は午後に図書館の方達を相手に、脳と遺伝子のお話をしてきました。
もっと「本」関係のエピソードを取り入れる余地がまだあったと反省。
大学の図書館というのは、やっぱり大きな「知の府」であると思います。
先端の研究も大切ですが、脈々と世代も超えて受け継がれていく書物や雑誌も「知的財産」であることを再認識すべきでしょう。
もう一人お話をされたのはお茶の水女子大学の図書館の課長のMさんという女性。
最後までお話を聴けずに別の会議に行かなければならなかったのは残念でした。

そういえば、図書館の方から、「東北大学百周年記念モナカ」のお話を伺いました。
白松がモナカ本舗という地元の御菓子屋さんから売り出されているのですが、このHPの右上隅の「漱石の愉しみ」というところをクリックして下さい。
漱石が好きだった紅茶とピーナツという素材を取り入れた羊羹が「東北大学のロゴ」付きで売り出されています!!!
はい、ここで何故、漱石と羊羹なのか、何故、東北大学なのか、その疑問を持たれた方は、上記HPから情報にアクセスして下さい。

この限定羊羹はちなみに、来年が漱石が朝日新聞社に入って百年の記念なのだそうですが、そんなこんなで、来年江戸博物館で「漱石展」のようなイベントが開かれる予定で、そのときに売り出すグッズとして開発?されたものだそうです。
最近の図書館って、スゴイとおもいました。
思わず「ネコストラップ」なんてありませんか?と聞きたかったのですが、きっとそれは無いと思います。

ちなみに、この「白松がモナカ」の「が」は、「の」という意味の「助詞」ですね。
>うちの学生のTくん、分かりますか?
白松が「モナしたカ?」という意味ではありません。
「我が父」とかと同じやや古風な使い方です。
こういう屋号というか商標とかが商戦としてどうなのか、という問題はあるのですが……。
医学部のキャンパスの近くに「大学病院前店」があるので通りかかるので、いつも気になっています(別に私が心配することではありませんが)。
だって、「叶匠壽庵」とか「銀のぶどう」なんて、よく考えられたネーミングではありませんか。

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いよいよ明日は「理系白書シンポジウムin仙台」です。
どんな展開になるか、女子高校生達の反応がとても楽しみです。
by osumi1128 | 2006-12-23 00:02 | 東北大学

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