井出先生の御退官記念の国際シンポジウム

本日は東北大学大学院生命科学研究科主催の国際シンポジウムに参加してきました。
この研究科が立ち上がったのが6年前なのですが、初代の研究科長を務められた井出先生がちょうど御退官される予定で、その記念のシンポジウムでした。

場所は片平さくらホールという2年前に作られた建物なのですが、結構お気に入りの場所です。
「さくらホール」という名前は、片平キャンパスに美しい桜の木がたくさんあるからだと思いますが(うちのラボのお花見もここで行うことが多いのですが)、階段がチェリーウッドのような木材であるのも、ちょっと意識してそうなっているのかもしれません。

「Morphogenesis and Organ Regeneration」というタイトルのシンポジウムで、国内外の発生生物学者が集まりましたが、スピーカー以外にも、合わせて土曜日に発生生物学会の用務が盛り込まれた関係もあり、主だった方々もお集まりになったというのは、やはり井出先生のご人徳なのだと思います。
東北大の学生さん達も含め、参加者は延べ100名弱という盛会になりました。

井出先生は、ずっと昔には「神経堤細胞」のご研究もされたのですが、仙台に来られてからは四肢の発生と再生を看板に掲げてご研究をされておられました。
井出研からは本当にたくさんの人材が輩出され、現在若手PIとして活躍されている方も全国に多数おられます。
その研究室の気風は、「面白いと思うならやってみたら?」というもので、学生さん一人一人の個性を伸ばす(=つぶさない)環境があると感じています。

私が仙台に来たのは9年前ですが、卒業生ではない東北大学からお声がけがあったときに「行ってみよう」と思えたのは、井出先生や、仲村先生などの先生方がおられたからでした。
今では仙台は神戸に次ぐ発生生物学研究の拠点となっていて、大小とりまぜ8つくらいの研究室があります。
カバーしている発生現象も広く、扱っている動物で欠けているのは線虫くらいでしょうか。

井出先生は一番最後にお話しされましたが、そのスライドの最後の方のデータは、先生ご自身が比較的最近に行った実験のものでした。
フォーマルなご紹介がなかったので、東北大に来られて何年だったのかなど分かりませんでしたが、個人的には、まだ東北大に赴任する前(つまり10年以上前)、井出研を訪ねた折に、冬だったので研究室で鍋を作って御馳走して頂いたことを思い出します。
とにかく、先生、お疲れ様でした。

*****
同じ建物で懇親会が開かれ、オトナの間では次期グローバルCOEの話題などが取りざたされていました。
やれやれ、年度末の事務処理に加えて、皆大変そうですね。
by osumi1128 | 2007-01-13 01:34 | 東北大学

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