仕事の流儀:コンピュータ研究者石井裕
2007年 02月 09日
まだまだしばらくプライオリティーの高い懸案事項なのですが。
いろいろな方々にお世話になり、感謝感謝です。
明日は久々の東京出張になります。
ここしばらく会議もキャンセルしたりしていましたが。
■□ 厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費 □■
H18年度神経疾患班・発達障害班合同シンポジウム/市民公開講座
■□ 「神経の発生・変性・再生」-疾患研究の最前線- □■
という企画の市民講座の方で話します。
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家に帰ってテレビを付けたらプロフェッショナル仕事の流儀:コンピュータ研究者石井裕という番組でした。
(ザッピングができない性質なので、ここ数ヶ月はNHK総合テレビになっています)
半分くらい見損ねたのが残念。
「タンジブル・ユーザーインターフェース」というものを作られたらしいのですが、それって何?
と思って、ググってみました。
ところが、ですね、日本語のサイトのどこを読んでも、「タンジブル」の元の英語が出ていないのですね。
すっきりしないので、tangibleなのかな?と予測して、自宅のコンピュータに入っている研究者新英和辞典に当たってみると正解で、「触れて感知できる」という意味なのだそうです。
ほほう。
「直接手でデジタル情報に触って操作できるインターフェース」
でも、まだよく実感がわきません。
具体的な製品として、例えば「music bottles」はガラス瓶の蓋を開けると音楽が聞こえてくる。
卓球台の中を魚が泳ぎ、ボールが当たる場所に水紋が走る「Ping pPong pPlus」。
へぇーー。なかなか面白そうじゃない?
【自分は凡人】
天才たちが集うコンピューター業界。その中で石井は、自らを特別な人間だとは考えていない。むしろ凡人であると考える。天才たちの中で認められるため、石井は同僚の2倍働き、3倍の成果を出す事を自らに課している。MITメディアラボで最も忙しく働く男、石井はそう呼ばれている。(番組のウェブサイトより)
番組の中では、何度も廊下を小走りに駆け去る様子が撮られていました。
「凡人」なのかどうか、会ってみないとわかりませんが、2倍働くことを自分に課せる人は非凡だと思いますが。
……かつて、大学院に入るとき、「大隅君、女性は男性の2倍の業績があって、同等と見なされるのだから、覚悟しなさい」と言われたのですが、そのとき神妙に「ハイ」と言いつつ、「うーん、誰でも皆1日24時間しかなくて、睡眠時間も必要なのだから、2倍の業績って物理的に無理なんじゃない? いいとこ1.5倍かな。」と計算したことをよく覚えているのですが、「2倍働き、3倍の成果を出す」という割合という意味では同じですね。
隙間の時間をいかに使うか、という習慣が意識的になったのは、この頃からだったのでしょうか。
MIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボというところに研究室があるとのことでしたが、その様子がとっても素敵で、感動しました。
会議室や石井氏のオフィスの空間のつくりや、什器がお洒落だったこともありますが、個人のスペースに大きなホワイトボードがあるのがとても良いと思いました。
私のオフィスでディスカッションの際は、必ずホワイトボードにアイディアを書き出します。
そうすることによって、問題が整理されるだけでなく、さらにアイディアが生まれるので。
ディスカッションの後も消さずに、しばらくそのままにしていると、それを眺めてまた気が付くことがあります。
ラボにもあるのですが、さすがに個人個人のレベルではないですね。
廊下にポスターを掲示していますが、まだ空いているスペースがあるから、思い切って大きなホワイトボードを付けようかなと思いました。