日本の美のポイント
2007年 04月 16日
「生物学」の講義なのですが、なんとすでに集中講義や出張講義を聴かれたことのあるリピーターの方も多数来られていました。
学部生対象の講義では、毎年少しずつスライドを入れ替えたりしていますが、さすがに年3回くらい行うときに、毎回更新というところまでは至りません。
でも、よく考えると、音楽の世界なら、同じ曲を何度でも演奏するのですよね。
で、同じ曲で聴衆を感動させることができるのですから、凄いことだなあと思います。
先週、何曜日かにNHKスペシャル?で「松田聖子特集」が組まれており、たまたまついていたので観てしまいました。
「母になってもアイドル」を実践した日本人という意味で、歴史的価値があるようですね。
かつて「聖子ちゃんカットもどき」をしていた世代としては、「松田聖子のファン」などとても気恥ずかしい感覚があるのですが(ファンの方、すみません)、若い世代まで巻き込んで支持層を増やしておられるとか。
是非、「おばあちゃんになってもアイドル」を続けてほしいですね。
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日曜日、新宿御苑で有楽流というちょっと珍しい流派のお茶会がありました。
写真はまだ見頃だった関山という種類の八重桜です(携帯デジカメのため画像に難ありですが)。
織田有楽という江戸時代初期の大名にゆかりの流派のようですが、今回のお茶会は「50周年記念」とのことでしたから、お茶の流派としては新しいということですね。
再興されたのでしょうか、よく知りません。
表千家に近いようなお手前の所作でした。
400年以上も前の織田有楽自身の作によるお茶杓や、高麗や熊川(こもがい)、粉引(こひき)などの朝鮮のお茶碗も多数使われていて、かなり気合いの入ったお茶会でした。
美術館と違って、手にとって、触ってみることができるのが、嬉しいことです。
重さなどは見た目と違うこともよくありますので。
外国人に日本の美のポイントを紹介する際には、「侘び寂び」そのものを説明することが難しいので、「不完全」「非対称」「時の移ろい」をキーワードにして説明することが多いです。
満月よりもちょっと欠けた月に”もののあはれ”を感じるとか、完璧な対称形よりもずれた感覚を楽しむとか、物語を表す絵では右から左に時間が流れているとか、日本は独特の美の様式を発達させました。
鳥居の柱でも微妙に太さが左右で違いますし、狛犬は「阿」「吽」の違いがありますね。
あるいは、欠けた茶碗を繕ったところに見所を感じるというのも日本的。
「金繕い」などして時を超えて愛しむ行為自体に価値観を見いだしているということでしょう。
使い捨ての文化と大きく違う点でもあります。
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東京出張の間に大学のサーバが満杯なのか、メールの送受信が挙動不審。
やれやれ、忙しい時期に困りますね・・・














