生命体がいるような惑星はどの程度あるのか
2007年 05月 12日
ええ、あくまで「印象」ですので、ここには突っ込まないで下さいね(笑)。
来週の国際シンポジウムやClosed Meetingでの発表を控えている人たちがラボの人数の3分の1、それに学振の特別研究員の申請書書きをしている人を加えると半数くらいがヒートアップしていて、知恵熱を出さないか心配なくらいです。
来週月曜日あたりがポスターの大判印刷のピークになりそうで、プリンタが壊れたりしないようにお祈りしています。
という訳で、家に戻ったのが11時過ぎになってしまい、テレビを付けると、知人が出ていてびっくり!
「惑星科学」の分野の研究者である、東工大の井田茂さんでした。
番組は、以前にも取り上げた「爆笑問題のニッポンの教養」です。
「宇宙人はどこにいるのか?」
「生命体がいるような惑星はどの程度あるのか」というような根元的な問いにチャレンジしておられます。
「スペースシャトルには乗りたくない」何故なら「自分の空想でどこまでも遠くにいけるので」という言葉がとても印象的でした。
井田さんには以前、「日米先端科学シンポジウム」でご一緒したのでした。
ハワイの山にある巨大望遠鏡での天体観察などに出張されるというお話を聞いて、スケールが大きいなあと感動したことを思い出します。
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ところで、昨日のエントリーで取り上げました「国家公務員育児休業制度の改正」については、その後ネット上でも出てきませんね。
日本の公務員は約397.9万人、うち国家公務員は93.3万人(公務員全体の約20%)ということなのですが(人事院HPより)、1億2千万の人口から言えば3%くらいでしょうか。
「そんなマイノリティーの話題」で、さらに育児に関係しそうな方は0.3%もいないのでしょうから、「話題性に欠ける」というメディアの判断は、数から言えば妥当かもしれません。
また、以前、科学技術コミュニケーションに関するシンポジウムで、とある新聞の記者の方が「新聞は社会の悪を暴いてナンボであり、科学技術で進展があったというのは本来の新聞のスタンスではない」という意味の発言をされたことがありましたので、何か「良い方向に変わる」ことは政府なり官界を叩けないので意味がないのかもしれません。
そのときに、その記者の方は「そんなに科学を取り上げるべきなら、自分たちでそういうメディアを持てばよいでしょう」と言われました。
本当にそうかもしれません。
今後、そういう役割は、それぞれの学会などが行っていくべき社会に向かっているのかもしれません。
また、個人のホームページやブログなども、そういう情報発信の手段として使えるのですから、大いに使えばよいのだと思います。
今回の「育児休業の改正」の神髄は「短時間勤務を可能にする」ということにあります。
フルタイムではなく、例えば週20時間くらい働いて子育てと両立させることにより、産休・育休後に離職しないで仕事を続けることを推進しよう、という施策です。
つまり、「多様な働き方」を認めようという方向性を公務員に対して示したのであり、この意味は大きいと思うのです。
このような施策は少子化対策として考えられたものですが、イノベーションを生みだすためには多様な人材の活用がキーポイントであり、そのためには子供を育てつつ働くという人も大切な人材だと思います。