プロジェクト研究について
2007年 05月 23日
ちょっと本日はしっかりとしたエントリーにできそうにありませんが、5号館のつぶやきさんのところのバイオ系の大型予算の決まり方 【追記あり 補足を読んでください】というエントリーに関連して、プロジェクト研究の決まり方について私見を書いておこうと思っています。
つぶやきさんのエントリーの元ネタは朝日新聞の記事と、それに関する今日の朝日新聞朝刊の中村桂子さんの「私の視点」についてという元木一朗さんという方のエントリー、その他、です。
私は残念ながら朝日の記事は読んでおりません。
「タンパク3000」についての個人的な意見もとりあえず置いておきます。
科学研究費の中で最も大きいのはいわゆる「科研費」であり、競争的資金ですが、ボトムアップの研究費と言えます。
それに対して、トップダウンの研究費の代表は「振興調整費」や、JSTの研究費になります。
JSTは現在研究開発戦略センター(JST/CRDS)という組織を擁しており、そこではアカデミアのキャリアを持った方や、ポスドク経験者、学位を持った方、なども多く働いておられ、独自の調査を元に、社会ニーズや学問の動向を分析した上で、トップダウンの研究プロジェクトの方向性についての提言を行っています。
元木さんが指摘されたようなプロジェクト研究の決まり方というものも確かに現実にありますが、国の科学予算がすべてそのように決まるということではないように思います。
CRDSについての話題は、またいずれ改めて。