恩師の退任パーティー
2007年 05月 26日
これでちょうど仙台駅終点到着がぎりぎりシンデレラタイムです。
恩師の退任パーティーが9時頃お開きとなり、時間調整に丸の内のオアゾにある丸の内ホテルに立ち寄って、グラスワインとチーズを頂きながら(パーティーでは何も食べられなかったのでー涙)、いわゆる退官記念誌を読みました。
私は仙台におりましたので、今回の退官記念行事には一切お手伝いしておらず、元ラボの方々はさぞかしご苦労であったことと思います。
公称260名の参加者とのことで、全国の同窓生だけでなく、江藤先生が国際交流関係を熱心にされていたことから、タイからも駆けつけた方々がおられました。
数年ぶりにお目にかかる方々も、10年くらいお目にかかっていない方も、本当に久しぶりの懐かしいお顔でした。
退官記念の本には、型どおり、これまでのご経歴や業績リストが載っていただけでなく、学部長時代等に書かれたいろいろな文章が、「大学院重点化と大学構造改革」「国際交流」「歯学教育」「第20回歯科医学会総会」「歯科医療」「お茶の水祭」「学友会」としてまとめられていたのが江藤先生らしいと思いました。
大学院重点化の頃、私は駆け出しの助手だったので、物事がよく分かっていませんでしたが、今はいろいろな意味を理解します。
これからも役立ちそうな退官記念誌というのは大変珍しく有り難い。
また、「寄稿集」にはさまざまな方々の文章が載っていて、皆さん(私を含め)、ざっくばらんなトーンなのは、「何を言っても平気」な先生のお人柄によるものでしょう。
かつて江藤研に卒業研究生として入ってきて、そのまま博士号を取るまで在籍していたAさんは「時間は自分でコントロールせよ」と言われたエピソードを書いていましたが、これは常々先生が話されていたことでした。
実際、「お茶の水祭」などの挨拶文の中にも、同様の話が出てきます。
人間、いつか死ぬことは必定であり、その意味でその人に与えられた時間は最初から有限であるのに、皆、それに気付いていないように生活している、それでは駄目だ、というお話は、何度も聞きました。
その影響もあってか、私は「人間、唯一平等なのは、1日24時間しか与えられていないということ」という話をよくします。
つまり、すべては時間の使い方次第だと思うのです。
非常に個性的な人たちが自然と集まった研究室でした。
受け身ではなく、自分の頭で考えることを教わりました。
研究やマネージメントのストラテジーを学ぶことができたのは、独立したときに本当に有り難く思いました。
自分がそういった諸々のバトンをうまく伝えることができているのか、江藤先生の歳になる頃には客観的な判断がつくようになるでしょう。
それまでは、出来る限りのことをするしかないと思います。
とにかく、先生、お疲れ様です。
日本歯科医学会会長のお仕事がまだ続きますので、お体に気を付けてご活躍下さい。
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明日は、サイエンス・エンジェルのオリエンテーション。
最初の挨拶と、「スキルアップ講習会ービジネスレターの書き方」の講師を務めます。