久しぶりの医学部授業とEnglish Lesson
2007年 06月 12日
至適温度はやや低めなので、ちょっと不満。
梅雨に入ればまた少し涼しくなるのですが。
今日は午後に医学部2年生対象の発生学の講義を60分X2コマ行いました。
2月まで、いわゆる第2セメスターで細胞生物学を教えた学生達なので、「お、久しぶり!」という顔ぶれです。
向こうもこちらも慣れているので、ジョークが通じて何より(笑)。
どうもこの医学部の60分授業というのは物足りないのですね。
数年前に、いわゆる「ゆとり教育化」に近いことをするために、元々90分だった授業を60分に圧縮することにより、全体の授業時間を3分の2にする、という改革が行われたのですが、でもねえ、60分にすると本当はジョークを飛ばしている暇はない、のですね。
でも、息抜きをしないとだんだん相手の緊張感が高まっていって、レセプターがどんどん塞がれていくのが目に見えて分かるので、やっぱり受けても受けなくてもジョークは大切です。
連休明けからEnglish Lesson@Lunchをポスドクさんなど数名対象に週に2、3回行っています。
私が出張や会議のときはお休みなので、今日で14回目。
「実践英語forライフ系研究者」を目指しており、教えるこちらも試行錯誤。
教材は論文の
Podcastされているinterviewを「できるだけ聞き取って、それをホワイトボードに書き出す」ということを行っています。
リスニングとともにphonicsを教えたり、さらにそれを元に辞書を引く習慣を付けたりということを狙っています。
一応、予め数分分を聴いてきて、それを順に書き写すのですが、結構「空耳アワー」があって面白いです(英語にならないときは、カタカナ表記も可としているので)。
英語がいかに日本語の音声に変換されるのかが分かり、音声言語学的に興味深いですね(笑)。
でもつくづく、日本の中学校、高校の英語教育があまり役に立っていない場合が多いのか、嘆かわしくなりますし、大学も、教養の英語の単位をTOEICやTOEFLの点数で与えるなどという横着をしているのはさらに悪い。
ましてや、これから世界を舞台に活躍しなければならない大学院生に、そういう機会が与えられていないのは、本当にグローバルな科学技術人材育成になっているのか?
だからといって、自分がしていることがベストなのか(高い月謝払ってNOVAに行って、日本に出稼ぎに来た教養のないオニイチャン・オネエチャンと会話するよりベターとは思っていますが)、ドンキホーテのような心境でもあります。
数年前にも、大学院生の英語力アップのために、Morning Lessonを試したことがありましたが、これは2ヶ月くらいで挫折(涙)。
一番の問題は、「朝」という時間帯に設定したことだという反省の元に、今はランチタイムに簡単な食べ物&コーヒー付きで行っていて、これは案外良かったようです(少なくとも、低血圧の私には続けられる)。
「余分な時間を使うのではなく、隙間の時間を使う」という意味もあって、ランチタイム、なのです。
あと、以前挫折したときは、机の配置がスクール形式だったのも駄目な点だと思い出します。
今は数名でテーブルを囲む形で、和みやすいのだと思います。
さらなる効用は、ラボメンバーとたわいのない話をする時間が増えたことと、ランチを取れる日が増えたこと。
こちらとしては、建物を出て生協に行く時間も惜しいくらいなので。
(運動不足に注意!!!)
あ、もちろん、私自身が英語を聞いたり話したりする時間も増えましたけど。
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明日からは沖縄です。
第21回太平洋学術会議が第7回アジア学術会議と合同で開かれ、そちらに出席してきます。