ブックガイド 文庫で読む科学
2007年 06月 20日
友人の数学科のKさんが9人の紹介者の一人になっていて、「心は燃えていたではないか(ルカ、24:32)」という章を執筆されているのですが(タイトルがKさんらしい)、シュレーディンガーの『生命とは何かー物理学的に見た生細胞』や、朝永振一郎の本の他、いくつか数学への愛を感じさせる本のご紹介の中に、目を引く1冊がありました。
『算法少女』(遠藤寛子著、ちくま学芸文庫)というもので、「同名の江戸時代の和算書から想を得た歴史小説」とのことです。
当時、高い水準にありながら数学という学問に和算は発展しそこねた。なぜ科学をするのか、実利でも趣味でもない、心の中でカッと燃えるように信じているものを失ってしまえば、学問の発展は止まる。(文庫で読む科学より)
是非読まなくっちゃ!