東北大学百周年創立記念日とラボのお祝い会

もう日付は変わってしまいましたが、今日は100年前に勅令を受けて東北大学の設立が公布された日ということで、それぞれのキャンパスで記念のイベントが開かれました。
医学部では夕方に、同窓生で岐阜大学長の黒木登志夫先生の特別講演ということで、仕事を切り上げて聴きに行きました。

その前に、井上総長のご挨拶があり、今日は本部のある片平を始めとして各キャンパスの記念行事のご挨拶に行かれて、これで最後ということだったようですが、しっかり「百周年記念募金もよろしく」と言われてました。
総長のご挨拶の間、2名の男子学生(運動部委員長と文化部委員長)が、学旗を持って両側に控えていたのが印象的でした。
一応、2005年の時点で「東北大学公式ロゴマーク」とされていたものが、10時からの認定式をもって学章として認定されたとのことです。
これからの時代、ブランドイメージは大切です。
「萩」をデザインした東北大学の学章(ロゴマーク)は、私はとても気に入っています。

そもそも、東北大学は明治40年に制定された際に、札幌の農学校を農科大学とし、さらに理科大学を加えたものにするという構想だったのですが、大正7年に農科大学は再度、北海道帝国大学農科大学として切り離されることになりました。
ちなみに、医科大学が開設されたのは大正4年(1915年)のことですが、その前身は仙台藩が文化14年(1817年)に藩の学問所「養賢堂」から「仙台藩医学校」を独立させ、同時に施薬所(現在の大学病院に相当)を設けたことに端を発します。

さて、黒木先生のご講演のタイトルは「単純性、複雑性、多様性」というもので、独特のユーモアある語り口でいくつかのトピックについてお話しになりました。
最後の方で近刊の自著『健康・老化・寿命』(中公新書)のご紹介をされつつ、BMI値はどのように決まったのか、ヒトを球形にみなしたモデルや、円柱形にみなしたモデルを取り上げておられました。
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その後、懇親会の折りに聞きましたら、全部で250名くらいの参加者だったそうです。
久しぶりにお目にかかる名誉教授の方々も多数参加しておられました。
事務系の方ともお話しできる良い機会となりました。

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さて、その後さらに、ラボのお祝いの会。
元学生さんの論文がDevelopmentに通ったお祝いと、高次修練で来ている学生さんが今月で終わりになること、社会人大学院生となった方の遅ればせながらの「新人歓迎会」も兼ね(ちょうど、今週は実験を習いに来ておられたので)、さらにグローバルCOEのラボ内のお祝いでした。
学生さんの論文が出ることは、何にもまして嬉しいことですね。
今年はさらに「収穫シーズン」が見込まれて楽しみです。
by osumi1128 | 2007-06-23 01:37 | 東北大学

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