車内化粧

「車内」といっても自家用車の中ではありません。
公共機関である電車、地下鉄、バス等の中という意味です。
そういう場所で人目を気にせず化粧ができる人の比率は、どうも年代に反比例しているように思えます。

先日、目撃したのはJR京都線(東海道線の一部)の中。
はす向かいに座った女性が、トートバッグの中から大きめのポーチを取りだしました。
さて、どこから始めるのだろう? と思って見ていますと、なんと、ファウンデーションを塗るところから、でした(注:ほとんど土台から、という意味です>男性諸氏)。
次にどこに向かうのかと思いきや、アイブロウペンシル(いわば眉墨のペンシル型)を取り出し、まず、左の眉から細かいタッチで描き初め、次に右側。
その後、茶系の眉のマスカラを塗り(茶髪ならぬ茶眉にするのですね)、さらにその上に、何か透明なものを塗ってましたが、これは固定化するためのものなのでしょうか?(ハイテク化粧をご存じの読者諸氏、是非、ご教示あれ)
そのまた次、なんですが、化粧ポーチから取り出されたるは「毛抜き」。
眉の下の瞼の部分に、どうもお気に召さない異所性の眉毛があるらしく、鏡を見ながらそれを抜いています。
車内化粧の目撃回数はかなり多く、ヒューマンウォッチング好きな私としては大いなる興味の対象なのですが、「眉毛抜き」は初めての経験でした!

もちろん、私の場合「チラチラ盗み見する」のではなく、堂々と相手に視線を向け、じっと注意深く観察する訳ですが、ときどき、先方も私の視線に気付いて、こちらに眼差しを向けることがあります。
で、…………そのまま、視線をはずして次のプロセスに進むだけで、「あ、見られているから、今は止めておこう」という反応を示した人は、今まで100人くらいの中で一人もいませんでした。
先方も、いろいろな事情がきっとあるのでしょう。
朝、どうしても時間がなかった、とか、時間の有効利用を考えた場合に、通勤時間の電車の中を活用すべきという考えに至ったとか。
彼女にとって私は、イヌか物体か、とにかく、彼女の人生にはまったく関係のないモノ(生物か無生物かも不明)なのでしょう。

車内化粧は、その後、ペンシルによるアイライン(揺れている中でのハイテク)へと進みましたが、残念ながら最後まで見届けることができずに10分少々で電車を降りました。
それにしても、beforeとafterでさほど効果があるようには、客観的には見られなかったのですがね……。
でもお化粧というのは一種の「おまじない」だったり「気合いを入れる」ためだったりと、「人にどう見えるか」ではない要素もあるかもしれません。

電車を降りたのが山崎という駅で、それから、とある研究所で共同研究の進捗状況についての打合せをしました。
1回出張する際に、用事一つでは行けないという、貧乏性(?)のタチです。
帰りは伊丹経由にしたのですが、南茨木から乗ったモノレールで、またまた興味深い人を発見!
地元の女子高校生とおぼしき三人組のうち、二人の姿が妙に胴長に見えたので、不思議に思ってさらに注目すると、制服のプリーツスカート(茶系チェック)をかなり下げて穿いており、当然、ウエストより径が太いところになるので、左横のファスナーは開いています。
……で、その開いたファスナーの奥には……、なんと、いわゆる「短パンのジャージ」(体育着として用いられるような類の)とおぼしきものが見えたのでした!
この、「スカート下げ、ジャージ見せ」というスタイルが、この地方独特のものなのか、全国展開しているのかまでは、まだ調査不足ですが、あまり魅力的には思えないのは私の感性が年寄りになったせいでしょうか?
でも、かつて一世を風靡したミニスカート&ルーズソックスには、「カワイイ」系の伝統があり、まだ理解できるのですが、「スカート下げ、ジャージ見せ」のメリットは何なのでしょうね?
しかも暑苦しそうでしたし……。
理解に苦しむファッションを見たのでした。
*****

グローバルCOEの主催で12月にせんだいメディアテークでのイベントを企画中。
ちょうど、定禅寺通りのイルミネーションが始まった頃になります。
乞うご期待!
by osumi1128 | 2007-07-07 00:45 | 旅の思い出

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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