誰がアクションするのか?
2007年 07月 29日
七夕のお祭りももうすぐで、市内のあちこちに飾り付けがありますが、今年のお天気はどうでしょう?
地下鉄の駅から歩いて研究室に来るときに、先日お話しした道路拡張工事のところで、切り倒された木々の切り株の撤去作業が進んだようでした。
お盆前の公共工事ですね。
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さて、5号館のつぶやきさんからトラックバック頂いたので、こちらのエントリー博士の就職をTBいたします。
こちらのエントリーの中で取り上げられている「ハーバード大学医学部留学・独立日記」の島岡さんの記事ポスドク問題:5号館のつぶやきでの議論にあるご提案は、ほぼ私自身が考えていることと同じです。
個々の研究室では「研究の方法」を全体のカリキュラムでは「仕事の方法」をトレーニングし、「事務」で就職支援をする。
私自身は自分が代表を務めるグローバルCOEにおいて取り組みたいと思っています。
一緒にチャレンジしてくれる博士やポスドクさんがいたら大歓迎です。
学術会議の中や所属する学会の理事会等の議論でも問題にはなるのですが、なかなか良いアクションにはつながりませんね。
そもそも、学術会議の中には当事者(大学院生、ポスドク)がいる訳ではないので、それ以前の段階から取り組まないといけないのだと思います。
何度も繰り返して言っていますが、博士・ポスドク問題と女性研究者育成支援問題にはオーバーラップするところがあり、どちらもマイノリティーが抑圧されているという状況があります。
女性の問題に対しては、3世代以上前の女性の時代から立ち上がった方々がおられ、その活動が地道に続いて今日に至っています。
立ち上がろうとした方々には当然それぞれの置かれた状況があり、自分自身の職の為にはそういう活動をすべきかどうかと悩んだ方もおられるでしょう。
あるいは、そういう人々の気持ちを代弁するために立ち上がり、多大な自己犠牲を払った方もおられるでしょう。
そういう小さな声がだんだん大きくなり、施策へと繋がっていったという歴史を見ますと、ブログのコメント欄が盛り上がっているだけでは駄目なのではないかと思うのです。
すでに、文科省では「ポスドクキャリアパス多様化」のための事業を始めています。
短期的にすぐ結果が出るものではないと思いますが、でも、現行のいくつかの事業(先日話題になった日本物理学会のものもあります)では何が問題なのか、何が足りないのか、5号館のつぶやきさんのブログに書き込むだけでなく、それぞれの事業を展開している組織に申し述べてはいかがでしょうか?
平成18年度採択機関
平成19年度採択機関