和光〜函館〜東京〜仙台

35℃(和光)から25℃(函館)へ、一気に10℃ものクールショックの後、その逆バージョンのヒートショック。
先ほど、帰省客に混じって仙台に戻ってきました(やれやれ・・・)。
体は疲れていますが、非日常的数日のハイテンションがまだ残っている感じです。

*****
木曜日は理研BSIで30名ほどの高校生(なぜか女子>男子)相手に30分の講義。
東京近郊の生徒さん達が大多数でしたが、中には富山や金沢の方も。
「応募動機」の作文(400字)に、皆、日頃考える脳や心についての疑問などをしっかり書いていたのが印象的。
広報系の事務方のバックアップも素晴らしく、こちらも楽しめました。

和光から東上線→山手線→京急線で羽田へ。
2時間ほどの時間調整の間、メールや電話でのやりとりをした後、函館へ。
飛行機は帰省客+夏休み旅行の客でほぼ満席。
空港まで「数理の翼夏期セミナー」の関係者の方にお迎えに来て頂きました。
ブログを通じて知り合ったTさんは、元参加者、現OBという立場で今回は講演のために参加とのこと。
ずっとアレンジのやりとりをして下さったスタッフのHさん、現地で送迎等のお手伝いをして下さっているというWさんも、元々セミナーに参加された方々です。

さて、こちらの講演は大沼国定公園に近い「大沼セミナーハウス」というところで、昨日金曜日の午前中でした。
2時間という時間を頂いて、「脳のデザイン〜神経機能を支える脳構築の仕組み〜」というタイトルで話をしました。
結構、途中で質問する生徒さんもいて、比較的、双方向。
生徒さんは50名くらいで、男女比は4:3とのこと。
応募の段階では男子の割合がもう少し多かったらしいのですが。

数理の翼のセミナーは数学者の広中平祐先生が元々始められたもので、現在ではOBOGが元になってNPOを立ち上げ、認定も受けたということです。
講演を終わってお昼ご飯の折に、広中先生から設立当時のことなどを伺いました。
今年で28回ということで、そんな昔に(といっても、そのとき私はもう大学生だった訳ですがー苦笑)こういう組織・企画を立ち上げられたことに、改めて感銘を受けました。
そのセミナーに参加した生徒さんたちが、やがて大学生になり、今度はスタッフ側に回る、という形で28回も続いているというのは素晴らしいことだと思います。
先生は20回の時点で打ち止めと思っておられたらしいのですが、「続けたい」という要望が強く、現在に至るとのことです。
広中先生の思いが、順々に伝わっているということですね。
はこだて未来大学の美馬先生ご夫妻は翼セミナーで出会ったとか。
いろいろな世代の方々がボランティアベースで「自分にできること」を楽しみつつ行っているのが好印象でした。

それぞれのセミナーは1年以上かけて、その回のスタッフ等のメンバー十数名が企画を練り上げていくとのことで、講師の人選や交渉を大学学部生くらいの方達が行い、時間割等も考え、参加生徒さんを取りまとめる班長さんも大学生。
少しシニアな実行委員と呼ばれる方たち(大学院生だったり社会人だったり)は、外回りの交渉やアドバイスなどを行っているようです。

広中先生が「以前、文部省のお金をもらって運営したこともあったのだが、報告書やらなんやら煩くてやめた」と言われていましたが、やりたいように運営するには、NPOなどの組織の方がずっと動きが良いのだと思います。
また、ずっと継続するためにも。
ちょうど、Gordon Conferencesが財団で運営されているように、行政に頼らないでやっていければ、それが最も質実剛健、無駄なお金を使わないことになるでしょう。

午後には6名くらいの生徒さんによる「参加者発表会」がありました。
「カエルの皮膚の色はどのようにして変わるのか」「ジャグリングの数学的説明」「電子顕微鏡による観察」などなど、聞き応えのある発表がありました。
最近では高校生でPowerPointプレゼンもありというのは、隔世の感。
仙台で最初に授業をしたとき、まだOHPシートを使っていましたので。

夕食も生徒さんと一緒に頂き、さらにその後、「夕ゼミ」と称する自主ゼミがありました。
ゼミといっても、即興で、例えば私の話をさらに聞きたいという生徒さんが集まってきて、次から次へといろいろな質問をしたり、という具合のものもあったり、バラエティーに富んでいます。
あっという間に1時間以上経っていました。

翌日午前中は、大沼国定公園を散策しました。
久しぶりに緑の多いところを歩いてリフレッシュしました。
美馬のゆりさんとは同い年であることを発見!
科学コミュニケーション等について、いろいろとお話しをしました。
お昼前に地ビールを頂いたのが、ここ数日で唯一のアルコール摂取でした(笑)。

翼セミナーは土曜日までだったのですが、東京で用事があり、お昼を一緒に頂いた後、名残惜しいお別れをしました。
ここに集まった高校生たちは、その後、どんな人生を歩むのでしょう。
楽しみです。

* ****
仙台もこの数日は真夏日のようです。
さて、これからラボに行って、学生さん、ポスドクさんとディスカッション。
by osumi1128 | 2007-08-12 14:34 | 旅の思い出 | Comments(0)

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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