雑誌の創刊
2007年 09月 08日
しばらくブログの更新をサボっていましたら、「体の具合でも悪いのでは?」とご心配のコメントが付いてしまったということもあり、本日は久々のエントリーです。
スミマセン、ブログを書く暇が無かったのは、出張の留守中に届いていた某『神の雫』というワイン蘊蓄コミックを12巻分、毎日数冊ずつ読んでいたから、というのが実態です。
先日、理研の友人Sさんのお家に行ったときに、ちょっとだけ見せてもらったのが気になって、一気に購入。
だいたい30分もあれば1冊読めるのですが、ひどいときは一度に3冊読破したりして、眠くてふらふらになって就寝。
よって、ブログには手を出せず、という日が続いていましたが、ついに本日、12巻目を読み終えました
次はまた、数冊分が刊行されてからまとめて読むことになるでしょうね……。
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「季節限定」「地域限定」「10皿限り」「本日のお勧め」などなど、弱いキーワードはいろいろあるのですが、「創刊号」というコトバも限りなく心が動いてしまいます。
雑誌の編集に関わりたいとかつて思ったことがあるくらいなので、女性雑誌の創刊号はほとんど読んでいて、先日は「エクラ」(集英社)という雑誌の創刊号を買ってしまいました。
厚さが1.7cmくらいもあって780円というのは、非常にお買い得ですし(笑)、「創刊号」はどれも思いっきり力が入っていて、内容が充実しているものです。
この「エクラ」のターゲット読者層は「アラウンド50」(創刊のご挨拶より)ということで、「家庭画報」や「婦人画報」とちょっとカブるあたりなのでしょう。
同じ会社の妹雑誌が30代後半〜40代のワーキング・ウーマン向け「マリソル」(こちらも今年創刊でした)、他にはずっと古くからのnon・noやLEE、MOREも同じ会社です。
表紙モデルが「マリー・アスキュー」という、かつて資生堂のCMを席巻していた方で、特集に「黒木瞳」、『エクラな女であるには?』という記事で取り上げられているのが山本容子、阿川佐和子、藤原美智子、というあたりから、雑誌の方向性が読み取れます。
仏大統領選に敗れたセゴレーヌ・ロワイヤルのその後、という記事もありました。
インターネット通販とかなりリンクさせているところが、「家庭画報」より若い感じですね。
特集には「パリ」が取り上げられているというのも、創刊号の売り上げをかなり狙ってのことでしょう。
そのパリ特集の中で、「恋するルーブル:私の3作」という記事があって、真野響子さんの取り上げた3作の最初が「サモトラケのニケ」だったというのが、思わず購入するのに背中を押された感じでした。
ルーブルでは「モナリザ」より何より、階段の踊り場に展示されている、この首のない彫像を見ないことには始まらないくらい、大好きな作品です。
力強くて、でも優雅で、躍動感に溢れていて、初めて見たときに頭をがつんと殴られた気になりました。
創刊された雑誌がすべて続いていく訳ではありません。
つい最近では日経からのEWという雑誌が、たしか3号くらいで打ち止めだった気がします。
論文もそうですが、長く読まれ続けるものを書きたいと、つくづく思います。