プレスリリースと立ち上がるポスドク

今年の神経科学学会@横浜の参加者は2日目の時点で3600名を超えたとか。
主催者の先生方は満足そうでした。

昨日行った発表に関しては、学会からもプレス発表になりましたが、共同研究を行っているサントリー健康科学研究所からもプレスリリースがありました。
詳しくはこちらをどうぞ。

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昨日の懇親会の折に、何人かのポスドクの方達と話をする機会がありました。
生理学会若手の会でポスドク問題を取り上げる予定とのことで、「政治家を呼ぼうかと思うのですが」と言われたので、「それはあまり適切ではないと思う」と意見しました。
どんな企画にするのかについて、例えば男女共同参画関係の場合を参考にするとすれば、学会本体の執行部の先生も参加してもらう、他学会ですでにそういう企画を行ったところの方に先例を話してもらう、所轄官庁である文科省の方も呼ぶ、などが常套手段かと思われます。
その上で、マスメディアに取り上げてもらえるように働きかける、などもあると良いでしょう。

何度かこのブログ上でも「実際にアクションしなければ変わらない」ということを言ってきましたが、立ち上がろうとする方達がいることを知ったのは、今回の大きな収穫でした。
一回、何かの企画を行って制度がすぐに変わる訳ではなく、地道な努力は必要だと思いますが、仮にそのとき参加した方達の利益に即、結びつかなくても、そういうボランティア活動をしたという経験は、その後、きっと役にたつときがあると思います。
(例えば、新しい分野の研究費の枠を作るなど)
是非、応援したいと思っています。
by osumi1128 | 2007-09-13 00:56 | サイエンス

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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