劫の会にて講演
2005年 05月 21日
この名前の「劫」は「五劫のすりきれ」という、落語の寿下無に出てくる「劫」なのですが、これは時間の単位を表し、「天女が三千年に一度地上に降りて、大きな石を羽衣でなでる、その石がすり切れて無くなるくらい」の長さなのだそうな。
うーん、壮大なロマンですね。
ちなみに、一番小さな時間の単位は「刹那」で、こちらは1秒の60分の1ということ。
こちらはより日常的な感覚がついていける単位ですね。
こういう一般向けの講演というのは割と好きな方で、「エンターテイメント」になることを心がけています。
文学も音楽も美術も建築も、みなプロでない人も楽しめる文化なのに、サイエンスが遠く離れてしまったことに憂いを覚えます。
レオナルド・ダビンチは一人でサイエンスから建築、美術までこなすことができたし、ゲーテの交流は音楽家だけでなく科学者も含まれていたし(metamorphosisの概念など)、もっと相互交流できていたのに、サイエンスを楽しめるのが専門家集団のみになっていったことは残念です。
科学者がもっと社会に対して溶け込むべきと私は思うのですが・・・
さて、これから東北大学医学部の同窓会主催で安藤忠雄さんの講演があるので聴きに行ってきます!
先ほど実はお目にかかることができ、握手とサインをして頂きました。
安藤さんの建築はとても幾何学的でインパクトがあって大好きです。