二人三脚のノーベル賞
2007年 10月 10日
本日午前に行われた野依先生の特別講演は、これからの大学院教育のありかたについてのものでしたが、教育再生会議できっとご苦労されたのだろうことがよくわかりました。
教育には広い裾野も大切ですし、高い頂点がいくつも生まれるようなものでなければならないでしょうね。
高い頂点の一つの象徴といえるものは「ノーベル賞」ですが、今回の医学生理学賞の受賞者の一人であるスミシーズ博士の奥様が日本人であることを実家でA紙を読んで知りました。
前田信代博士という方なのですが、しかも、東北大学理学研究科で博士を取られたようです。
1978年に渡米し、81年にスミシーズ博士の研究室に入られた、とありますので、当時はポスドクだったのでしょうね。
15年前に結婚され、受賞対象となった「動脈硬化のノックアウトマウス」は二人で作った思い出のあるもの、と記事には書かれていました。
現在も一緒に研究をされているようです。
是非、帰国された際には我が東北大のサイエンス・エンジェル達にもエールを送ってほしいなあと思いました。
(という風に考えると行動に移そうと思ってしまうタイプなので、仕事が増える一方なのですね・・・)
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夕方、予定よりも少し早めに会議が終わったので、新国立美術館で開催されている「フェルメール展」をさくっと観てきました。
(だって、観たいものは1点のみ、牛乳を注ぐ女、だけだったのですもの)
予想よりも遙かに小さな絵だったことに、まず驚きました。
でも、大好きな黄色と青のコントラストは、さすがに美しかったです。
解説では、X線を用いた下絵のことや、遠近法をあえて無視している点など、いろいろあって面白かったですね。
あの時期のオランダというのは、民衆の力が強くなってきたために、宗教画ではなく風俗画や風景画が多くなったということでしたが、日本の江戸時代のようなものでしょうか。
キリスト教の素養が足りないので(苦笑)、オランダ絵画は結構好きです。