早生まれは損か得か?

本日の日経新聞の生活面に「早生まれ」についての記事が載っていました。
簡単に言いますと、早生まれ(1月〜3月生まれ)は、小学校入学時点で「不利」だと考える親御さんがそれなりの数おられ、教育機関側も「生まれ月に配慮する」傾向があるとのことです。

この記事を読んで、ひぇーとびっくりしました。
何故、「早く教育を始められて有利」と思わないのでしょう?
知り合いのアメリカ人研究者は、「うちの息子は1年早く進学させたよ。自分もそうだったし、息子もそれで大丈夫だと思ったから。早く教育を始めた方が有利だからね」と言っていたことを思い出します。

日本のフレキシビリティーの無い、皆、「本日の定食」に満足する国民ならではのシステムは、今の世の中でどうかなと思っています。
早生まれがそんなに不利で、自分の子供がスタンダードに付いていけないのではないかと心配されるのなら、1年なり半年なり遅らせることができれば良いし、早生まれでなくても、この子は平均よりも理解力がある、と思えば、それに見合って飛び級ができる方が良いのではないでしょうか?
それぞれの能力や資質に合った教育をすることが大切だと思いますし、そのためには先生一人当たりの生徒の数はあまり多くては難しいと考えます。
ただし、このようなシステムが成り立つ為には、人のことを羨ましいと思ったり、皆同じがいい、という価値観からは脱却しないといけませんが。
by osumi1128 | 2007-10-23 23:36 | 雑感

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