歯医者さん

出張から帰りましたら、いやはや、もう11月です。
時の経つことの早いこと……。

本日は朝9時に歯医者さんに寄って、インレー(金属の詰め物)を入れて頂くはずだったのですが、技工物の出来上がりに問題があり、再度、型取りをして、また来週ということになりました(涙)。
ちょうど10日ほど前に舌の先が右側上顎第一大臼歯のどこかに引っかかることに気がついて、大学病院の近くの歯医者さんに行ったところ、ちょっと喉頭が欠けていて、若干カリエス(虫歯)があったので、歯を削って印象を取り、仮封して1週間を耐え、今日から右側でも思いっきり噛めると期待していただけに、ちょっとがっかり。

元歯医者ですが、自分の歯を削られるのは嫌いです(まあ、好きな方はいないかもしれませんが)。
学生の頃、臨床をしていたとき、直接的に人を助けることができる喜びを感じることができましたが、同時に、「10年経ったら飽きるかも……」と思ったために研究者の道を選んだということがあります。
あるいは、「毎日、9時5時というのは苦手」「私でなくても、他の人でもできる」ということも思いました。

18歳くらいの時点で、いわゆる医師薬獣医系の学部への進学を決めるというのは、無理があるのではないかと思います。
リベラルアーツをまずきちんと学ぶべきということもありますし、いわゆる「理系で勉強ができる」子供達が一様に医学部を志望することは、国家としてどれだけ個人の才能を活かしているのか疑問に感じます。
養老孟司さんは「秀才を受け入れて凡人にして輩出する」のが医学部だと書かれていましたが、確かにそういう面もあるかもしれません。
医療従事者としてサービスを行うためには、尖った角を丸める必要はあるでしょう。
科学を追究する人材を育てるためには、尖った角をさらに研ぎ澄ますような環境の方が必要なのではと思います。

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一昨日から昨日は総研大の方々に大変お世話になりました。
とくに、学生スタッフの方達には、最初の講演依頼から始まって、きめこまやかな対応をしていただいて心から感謝しています。
また、それを支えて下さっている教員の方々、そして裏方のかなりの部分をこなして下さっている職員の方々、有り難うございました。

昨日の講演のtaking home messageとしては、「役に立たない科学を軽んじてはいけない。役に立つ科学を見下してはいけない。」というつもりでした。
それぞれの人の好みや向き不向き、あるいはそのときのタイミングで、科学とのいろいろな対峙の仕方があると思います。
自分なりに真摯に向き合うことが大切なのではと感じています。

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本日は慈恵医大の岡部さんの講演が、医学部のI先生のホストで行われました。
元々、昆虫少年で、医学部時代には解剖にハマった方が、大学院から助手の間はショウジョウバエ、その後、留学先では脊椎動物胚と研究対象の変遷を経て、現在、医学部解剖の教授となって展開されている比較ゲノム形態学ともいうべき独自の世界は、とても聞き応えのあるものでした。
海外に頭脳流出しなくて本当に良かったと思います。

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今日から研究室には全胚培養法の技術を学びにインドから大学院生が来ました。
グローバルCOEの「支倉フェローシップ」による支援を受けています。
2週間の間、共同研究だけでなく若手ラボメンバーの英語コミュニケーショントレーニングにも一役買ってくれそうです。
by osumi1128 | 2007-11-01 22:50 | 雑感

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