リヨンー東北大ジョイントフォーラム
2007年 12月 14日
イギリスのロックバンドで、いわゆるヘビ・メタ系なのはなんとなく知っていたのですが(Wikipediaより)、アルバムなどを買ったことがなく、スペリングを見た記憶がまったくありません。
そのため、私のボキャブラリーの中では「Red」だと思いこまれていたのです。
……なんとなく、ヘビメタなので赤いイメージ……。
なんで、こんな書き出しなのかというと、先ほど「リヨン」とカタカナをタイプしようとしたら、「ィヨン」になってしまったからなのです。
リヨンの方はいつの頃かに、Lyonというスペリングを覚えていて、逆にそれが先に指に伝わると、ローマ字のRIYONとはならないのですね。
何度も言っていますが、絶対、この「R」と「L」や「S」と「Th」を区別するためのカタカナを日本語として用意するのがグローバル化に大切なのではと思っています。
あ、ヘヴィメタと書くべきでしたね。
ヘビメタのイメージは、なんとなく、蛇柄の衣装か、蛇革のベルトなどを想像させます(笑)。
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昨日13日と本日14日にわたり、The 4th Lyon-Tohoku Engineering & Science Forumという催しがあり、40余名の方がフランスから招かれ、こちらもその倍くらいの人数で対応しました。
将来的にタイトなジョイント・ラボを構築しよう、というのが元々の構想のようです。
私自身は30分程度の講演を行い、Insa-Lyonの研究者と共同研究の話がまとまりました。
また、学内の方とのコラボも進みそうで、確かに、こういう機会は意味あることもありますね。
ところで、頂いた資料の中に、CNRSというフランスの組織についての説明があったのですが、
研究者(tenured civil servantsと書かれています)が11500名に対して、支援者(やはりtenured civil servants)が14500名、そして、4000名がshort-term positions(PhD students, post-docs, visiting scholars, etc)となっていました。
我が東北大学は、教員数が2700名、職員がやはり2700名、それに対して、学生数が18000名(学部+大学院)です。
CNRS(フランス国立研究センター)というのは大学組織ではないのですが、それにしても、研究者を支援する人数の方が多く、逆に学生やポスドクの数はずっと少ない、という点は、象徴的だと思います。
少子化だから教員の数を減らそう、という経済論理ではなく、少子化だからこそ、ようやく手厚く育てる時代になったと考えるべきと思います。
また、大学の定員削減に対して、職員を減らすという方策も、長い目で見れば、研究と教育のactivityを下げることにつながってしまうことを認識すべきと思います。
研究者一人当たりに1名程度の支援者になるくらい(2名の研究者が1名の事務職員と1名の技術職員でサポートされるというイメージ)が一つの理想ではないかと考えます。
研究費として配分するよりも、テニュアな支援者が是非とも必要です。
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ところで、先日取り上げた電気通信学会誌の田中耕一さんの対談記事は、学会誌のHPからダウンロードできるようになりました。