年の瀬のスターバックスにて
2007年 12月 29日
それだけ暖かいということですね。
お昼すぎに年内最後のスタバ参りをしようと、いきつけのお店に向かいました。
今日はイート・インしようと見渡すと結構混んでいます。
オバサマ二人がソファに「隣合って」座っていらっしゃって、うーん、マナー違反、と思いつつ、とりあえずソイ・ラテ・ホット・ショートとツナメルト・サンドウィッチ(最近のお気に入り)を頼んでから、「こちら、よろしいでしょうか?」とオバサマの一人の「向かい側」のソファに席をゲットしました。
注文したものができたのでカウンターに取りに行き、年の瀬も押し迫った街を歩く人たちを眺めつつ、遅めのブランチとなりました。
サンドウィッチを食べ終わったところ、休憩時間に入ったとおぼしき店長さん(なかなかのイケメン男子)が近づいて来て、「???」と思っていたら、「いえ、実は、まだお店の人たちにも言ってないことなんですが……」と切り出されます。
この店長さんは、よく注文の後に、「今日もお仕事ですか?」などと声をかけてくれるとても気さくな方。
こちらも「あ、そのTシャツは今年のクリスマス・キャンペーンのものですね」などと話題を向けたりしてました。
「もしかして、起業でもなさるのですか?」と訊くと、「はい、近い将来にコーヒー屋を出したいと思っているので、ここはあと少しで辞めて、お金を貯めようかと。」
「へぇー、素敵ですね。市内に出店されるのですか?」
「そのつもりです。注文を取ってから挽きたての豆で入れるようなスタイルで。良かったら、この名刺、受け取ってください。」
と差し出された名刺には、将来のコーヒー店の名前と、携帯番号、メアドが。
「じゃあ、いつかお店を出されたら是非教えてくださいね。後でメールを入れておきます。」
お店を後にして歩いている間に、あの30代とおぼしき店長さんは何故、自分の将来の話を私に語ったのだろう、と考えました。
昨晩のまとまった雨とは打って変わって、穏やかな昼下がり。
寒くないのが有り難いです。
そうして、しばらく歩いて辿り着いた結論は、「きっと、誰かに話すことで、本当に後戻りできないようにしたかったのでは?」ということでした。
現状の生活を続けた方が、ずっと安定しているでしょうし、仕事も楽しんでこなしているようにお見受けしていましたが、いろいろ思うところがあったのでしょう。
あるいは、「そうですか、是非がんばって下さい!」という応援の一言を、誰かにかけてもらいたかったのかもしれません。
一人で何か新しいことを始めようとするのは、とてもプレッシャーのかかることでしょうから。
いつ頃、開業できるのでしょうね?
元々は、「こだわりのオヤジが一人でやっている喫茶店」が苦手なので(苦笑)、「スタバ系」のコーヒー店に入るのが常なのですが、この店長さんがお店を開いたら、きっと一度は行ってみることになりそうです。
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……というような話が仮に本当にあったとして、それをこのブログに書くかどうかの判断というのは、かなり微妙で迷います。
とりあえず現状ではその店長さんとは面識がない訳ですが、頂いたメアドにメールを送るときには、きっと本名を書くでしょうし、そうすると、スタバでは匿名で過ごしていたのに個人が特定されることになります。
今時、人口の多い名前でないと、ネットで調べればすぐに身元が割れてしまうので、「仙台通信」に辿り着く可能性もあるでしょう。
その最新のエントリーには、なんと自分のことらしきエピソードが書いてあるぞ、と発見したときに、どんな気持ちになるか。
それよりも、そのお店の従業員の人で、たまたま何故かこのブログを読まれた方がいて、「え? これって、うちの店長のこと?」と気がつく可能性はゼロではありません。
そうなると、ご本人の口から事情が説明されるよりも前に周囲が知ってしまうことになり、良いことではありませんね。
もっとも、くだんの店長さんは大晦日にでも打ち明けるようなスケジュールなのかもしれませんが。
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このブログを始めたのは2005年の4月からで、年が明ければやがて
これまでの記事が700件あまり。
いろいろなことを書いてきましたが、実名で運営しているサイトなので、その内容の選択には気を遣います。
書いたものが一人歩きをするということも分かりましたし、こちらの意図とは異なるように受け止められることもあります。
ですので、なるべくなら楽しい話題を、そうでない場合には、ただ何かを批判するような記事は書かない、という方針でやってきました。
現状に問題がある場合には、何か実現可能性のある提案をするように心がけたつもりです。
また、広い意味での科学技術コミュニケーションや異分野交流の足しになればと、関係するイベント等については告知や結果報告を掲載することにも使ってきました。
例えば、先日の「脳カフェ」についてはこちらになります。
ここしばらく、「(華やかなことばかり書いているが)東北大学には影の部分もあるではないか」という批判のコメントがいくつか寄せられました。
残念ながら、当事者ではなく、客観的な事実も分からない立場からは、コメントバックのしようもありません。
もっとも最近の、「総長への匿名投書に対する対応」については、12月28日付けの報告書がプレスリリースとして出されていますので、こちらをご覧下さい。
そんなこんな考える年の瀬で、このブログのサイト運営について思いを巡らせていましたが、年明けからはコメントを受け付けない方針に変えることにしました。
おなじみK先生や、その他の方々からのコメントを頂けないのはとても残念なのですが、ごめんなさい。
では、皆様どうぞよい年をお迎えください。