列島創世記

暦の上で春になるだけでも浮き立つ気持ちになるのは、やはり北国だからでしょうね。
例によって、月曜日の朝はラボの掃除で始まるのですが、先日のブログのエントリーを見たMさんが「先生、レ・フレールのCDお貸しします! 今度、コンサート、ご一緒しましょう!!!」と嬉しいお誘い。
自宅に帰ってiTuneに入れようとしたら、まず先にiTuneのアップデートを要求され、そのダウンロードに時間かかってます(涙)。
明日、明後日は出張なので、そのお供に連れて行くiPodに移さないと。

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週末の京都往復プラスαで『列島創世記』(松本武彦著、全集日本の歴史第一巻、小学館)を読みました。
勧めて下さったSさんが、「文系的ではない歴史の本」とコメントされてましたが、確かに読みやすかったです。
旧石器、縄文、弥生、そして古墳時代が扱われているのですが、そもそもの出だしは人類の進化から書き出されています。
とにかく、文字のない時代のことですので、さまざまなことが推測になりますが、当時の気温の変動のデータに基づいた分析や、認知科学的な人の理解を背景にした考察などがとても新鮮でした。

旧石器から縄文にかけての時代は東日本の方が人口も多く、文化的にも豊だったということを、さまざまな証拠から示されていたのも勉強になりました。
見事なまでの左右対称性を示す石ヤリなど、5万年も前から、人は一見無駄なことにも「凝る」という性質を示していたという指摘も鋭いと思いました。
「凝らずにはいられない」という面もありますが、「こんなに美しい石ヤリを作れるボクって凄い」という自己愛でもあるでしょう。
あるいは「こんな素晴らしい石ヤリを作れるあの人って素敵」という風に異性へのアピールにもなっていたのでは(つまり、クジャクの羽や、飾り立てた巣に相当)、という推測も成り立ちますが、ちょっと竹内久美子先生に影響されすぎかも?
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iPodにはレ・フレールのほか、JazztronikのCDの何枚かも入れました。
野崎良太さんのピアノが素敵です。
ハウス系のヨツウチのリズムは耽溺性がありますね。

明日は学術会議の第二部冬季公開シンポジウムで講演。
明後日は静岡大学の男女共同参画シンポジウムでパネル討論。
by osumi1128 | 2008-02-04 23:50 | 書評

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