日本植物生理学会
2008年 03月 22日
今日は日帰り札幌でした。
本当は、明日は東京で出たい研究会があったのですが、再々投稿論文も大詰めなので、土曜日はラボに出たかったので。
北海道の景色には、まだ白い雪がありました。
東京には咲いている桜もあったのですが。
さて、お呼びのかかった日本植物生理学会は今年の大会が第49回。
会員数の割に参加者の多い、実質的にアクティブな学会だそうです。
学会誌Plant Cell PhysiologyはIFが3を超えているとのこと。
2年に一度行う「本部企画シンポジウム」は、「社会との接点になるようなテーマ」を選んでいるとのことで、2004年のときは「遺伝子組み換え植物」。
今回のキャリアパス問題を扱うにあたって、1月から2月にかけて会員相手に現状調査のアンケートも行っておられました。
(いずれHPにアップされるとのことです)
会長の中村研三先生@名古屋大のご挨拶の後、河内孝之先生@京都大がアンケート結果についての発表をされました。
その次に、中野明彦先生@東京大が、先日10月に行われた学術会議と生物科学連合によるシンポジウムの内容についてお話しされました。
そのPPTなどは生科連ホームページからダウンロードできます。
私の発表も、基本的には学術会議の折と同様だったのですが、さらに「博士は採用した企業からポジティブに見られている」というデータを追加しておきました。
こちらのブログに関連記事を載せています。
次の方は名古屋大学のキャリアパス事業の中心となっている産学連携本部教授の武田穣先生で、やはり、個別指導の重要性を指摘していらっしゃいました。
印象的だったスライドは、「面接のときにどんな格好で行ったらいいか?」ということに対する対応のために、アパレル系の方のアドバイスを頂いていて、「博士やポスドクの方が就活するなら、今更、リクルートスーツはないでしょう」というご意見とのこと。
そのときに使われた男性・女性のイラストがひじょーに面白く、「これではちょっと……」という例だったのですが、男性の方は、
・よれよれのリクルートスーツ
・それと全くマッチしない(あるいはしている???)デイバッグ
・よれたネクタイ
女性の方は
・黒いリクルートスーツ&白いブラウス
・髪はただひっつめ
・……あと、忘れました
とにかく、せっかく博士課程やポスドクなどのキャリアを積んだのなら、その雰囲気が現れるような<見た目>にしましょう!ということですね。
リクルートスーツを着たら、トウが立っているのが目立つだけで、また、専門性などの個性が見えないと、確かに思います。
これに関して、30代半ばの頃、大事なプレゼンのときに、明らかに「失敗した!」と思った経験があります。
グレーのスーツを新調したのですが、同行してもらった方に朝会ったときに「?」という顔をされました。
うーん、新たに投資した意味がまったくないどころか、逆効果だったのだと、プレゼンをし終えてすぐに思いました。
話題が逸れました。
その次の講演者は人材斡旋会社の片岡達彦氏で、会社はケリーサービスジャパンというところです。
ご自分もポスドクの経験があり、その経験をもとに、とても現実的なアドバイスをされていました。
アカデミアで必要な資質とノンアカデミアとで必要なそれは、さほど違わないというのも同感です。
自分の研究内容について、相手のバックグラウンドや理解レベルに合わせて、手短に、面白く話せること、書けること。
段取りの仕方、報告、連絡、相談(いわゆるホウレンソウ)などなど。
時間が大幅に超過し、司会の徳富哲先生@大阪府立大がアンケートの自由記載について披露されながらまとめを話され、散会となりました。
実は、昨晩から喉が枯れてしまって、ほとんど声が出なくなり、どうなるかと思ったのですが、かろうじて発表はできました。
ちょっとお聞き苦しかったことをお詫びします。
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飛行機に乗り遅れるかと心配でしたが、結局、機体の整備不良でやや遅れ、9時頃に仙台に戻りました。
本日、Andrew Pieperのセミナーがあったのですが、私は参加できず(涙)。
先方も用事があってもう1日前には来れなかったので仕方ありません。
夕ご飯をいつものEnglish Lessonメンバーとともに。
本日も和食。
焼酎も日本酒も飲んでいました。