CDB国際シンポジウム2008

本日から理化学研究所発生・再生研究センターが開催する年1回の国際シンポジウムが開かれました。
今年のテーマはTurning neurons into a nervous systemというものですが、CDBでもneuronsしか表に出てこない辺りに、日本の神経科学のニューロン偏重主義を感じますね。
実際には、ヒトの脳であればニューロンの10倍の数のグリア細胞(そのうちのほとんどはアストロサイト)が存在するのですが、この細胞集団は日本ではまだまだマイナーな存在です。
実は、アストロサイトは「神経幹細胞」と共通する性質を有していたり、シナプスにおける神経伝達に影響を与えるだけでなく、脳血管の血流を調節するなどの、とても大事な働きをしているのですが。

とはいえ、上記サイトからプログラムを見ていただければお分かりのように、ノーベル賞受賞者(マリオ・カペッキ博士)を含むゴージャスメンバーのトークが3日間目白押しという企画で、日本にいながらにして(=時差なく)こんな国際シンポジウムに参加できるのは有り難い限りです。
昔は(という話をすると若い人に嫌われると言いますがー苦笑)、海外に出かける(というか、乗り込んでいく)という労力を払わなければ、国内での国際学会は本当に稀なことでした。
しかも、ほとんど自腹でしたし。
まあ、だからこそ、どうせ時差のあるところまでお金を使っていくのなら、セミナーの一つ、二つくらいしてこないと、と思えたのかもしれず、だからこそ生き残れたのかなとも思いますが。

Nature Neuroscienceのeditorの方も参加していました。
参加者の2割以上が外国人という印象です。
by osumi1128 | 2008-03-25 00:20 | 雑感

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